オリンピック会場の屋根に名前を刻もう-リッチモンドで2,000人集まる

参加者らは、冬季オリンピックでのスピードスケート会場の屋根になる部分に自分の名前などを書き込んだ。

参加者らは、冬季オリンピックでのスピードスケート会場の屋根になる部分に自分の名前などを書き込んだ。

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 リッチモンド市役所(6911 No. 3 Road, Richmond)前広場で1月12・13日、同市内に建設中の2010年バンクーバー冬季オリンピック・スピードスケート会場「Richmond Oval」(敷地面積3万3千平方メートル)の屋根に使われる、最後の1枚部分が展示され、一般市民が名前を書き込むことができるイベントが開かれた。主催はリッチモンド市で、Hbc(Hudson’s Bay Company)とRBC(Royal Bank of Canada)が協賛する。

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 展示されたのは、縦4.5メートル×横12メートルで、重さ約3トンのなだらかな曲線を描いた巨大な板。大半がBC(British Columbia)州で調達された木材でできており、松くい虫によって食い荒らされてしまった廃木を再利用するなど、「環境に優しく」というコンセプトに基づいて作られたもの。

 あいにくの小雨模様にもかかわらず、両日合わせて2,000人以上が詰めかけ、10時~14時のイベント開催中に行列が途絶えることはなかった。中には、オーストラリアのメルボルンから親せきを訪ねて来加し偶然参加した家族もいるなど、世界中からの移民が多い地域性を反映して、屋根に書かれた名前には英語だけでなく韓国語、中国語などさまざま。「がんばれ日本」という日本語でのメッセージもあった。

 会場では、マジシャンやバルーン・アーティスト、ドラム演奏などで集まった人たちを楽しませたり、昨年11月末に発表されたマスコットたちも登場して注目を集めたほか、オリンピック関連賞品の販売なども行われた。

 家族そろって名前を書き終えたリッチモンド在住のデビッド・チャンさんは「一生に一度しかできない記念に残る体験。オリンピックのTV中継で会場の様子が画面に映るたびに、みんなで今日のことを思い出して話をすることができる」と笑顔で話した。

 特別ゲストとして会場に招かれたクリス・ウォンさんは、2006年トリノオリンピックでのフリースタイル・モーグルスキーのカナダ代表選手。「地元の人たちのオリンピックに対する関心の高さに驚いた」と話し、「今季はけがのため休んでいるが、2010年に向けて早くコンディションを整えてオリンピック代表に選ばれるよう全力を尽くしたい」と決意を語った。

 Richmond Ovalは、屋根の部分が今月中に出来上がり、今秋全体が完成予定。オリンピック開催期間中、同会場では2月13日の男子5,000メートルから始まり、24日までほぼ毎日競技が行われた後、27日に男子と女子の団体追い抜き決勝で終わる。競技観戦チケットは、10月より発売開始。

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