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日系人作家ルース・オゼキさんが新著-いじめなど現代日本の姿描く、トーク会も

4月16日、日系人作家のルース・オゼキさんが新著「A Tale of Time Being」の出版記念トーク会を開催する

4月16日、日系人作家のルース・オゼキさんが新著「A Tale of Time Being」の出版記念トーク会を開催する

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 バンクーバーのAnza Club(3 West 8 th Ave., Vancouver )で4月16日、日系人作家のルース・オゼキ(Ruth Ozeki)さんが新著「A Tale of Time Being」の出版記念トーク会を開催する。Vancouver Observer’s 2013 Salon Seriesの一環。

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 ストーリーはBC州沿岸の島に住む作家のRuthが、津波で流されて来たとみられる日本人少女の日記を見つけることから始まる。日記の持ち主はアメリカからの帰国子女である16歳の「Nao」。学校になじめず同級生からいじめを受けており、生きることに希望を見いだせず自殺を考えている。Naoの目を通して語られる父親の自殺、低年齢化した風俗産業、日本社会の様子を読み進めながら、Naoの生存を願うRuthの姿と共に「生きる」意味を模索していく作品。

 日系アメリカ人で禅僧でもあるオゼキさんは以前の著作「イヤー・オブ・ミート」でも食肉産業界の内情を描く作品中に日系人女性、日本社会の一端を描いていた。今作でも現代日本のアニメやいじめ、風俗、リストラなどの問題を盛り込みながら、日本と北米を舞台に物語が展開する。

 Vancouver Observerの出版者でオゼキさんの長年の友人でもあるLinda Solomonさんは「ルースの著書は私たちの時代のとても重要な課題を扱っている。この本を書くのになぜ8年間かかったのか、禅僧としてどんな意味を込めたのか、そしてなぜ(日本の)地震と津波が起こってそれまでの原稿を全て捨てなければならなかったのか、話したいことがたくさんある」と、トーク会に期待を寄せる。

 19時開始。入場料は、一般=20カナダドル、学生=5カナダドル。チケットはEventbriteサイトまたは会場で販売する。

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