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バンクーバー桜祭り「ジャパンフェア」、今年も盛況 2日間で1万人来場

晴天に恵まれた今年のジャパンフェア会場で、浴衣姿で楽しむカナダ人女性たち

晴天に恵まれた今年のジャパンフェア会場で、浴衣姿で楽しむカナダ人女性たち

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 「バンクーバー桜祭り」の一環として4月9日・10日の2日間、VanDusen Botanical Garden(5251 Oak Street, Vancouver)で「Sakura Daysジャパンフェア」が行われた。

「ジャパンフェア」で元気いっぱいのステージを繰り広げた「VAN48」

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 年々規模も拡大し、内容を充実させてきた同イベント。7回目となる今年は、約1万人の来場者が青空の下、園内に設けられた屋台や日本文化体験ブース、ステージでの各種パフォーマンスを楽しんだ。

 日本舞踊や空手、コーラス、けん玉、和太鼓と書道のコラボパフォーマンスなどが披露された「桜ステージ」前の芝生には、「桜祭り」オリジナルグッズ「Petal Mat」が敷かれ、花見のピクニック気分でくつろぐ家族連れなどでにぎわった。

 特別ゲスト公演は、和太鼓奏者の金刺敬大(かなざし・けいた)さん、津軽三味線のはなわちえさん、奄美島唄の里アンナさんの3人による「Tsumugu Project」。カナダでの公演は初めてで、「自分たちの演奏を通して、日本女性の強さと日本の文化の良さを感じてもらえれば」とステージ上からメッセージを送った後、迫力ある太鼓のリズムと力強い津軽三味線の音色、伸びやかで繊細な歌声が庭園内を響き渡らせ、来場客を魅了した。

 集まった若い世代がひときわ盛り上がったのは、ダンスパフォーマンスを行うグループ「VAN48」がステージに登場した時。AKB48のステージさながらの演出で、熱心なファンたちがお決まりの掛け声で声援を送り、一糸乱れぬ振り付けを披露して会場を盛り上げた。

 屋台エリアでは、毎年人気の焼き鳥やたこ焼き、唐揚げなどのほか、今年初めて出店した「ICHIYO's Matcha Bar」が取りそろえた各種抹茶メニューに多くの人が行列を作った。屋内に設けた販売ブースでも、日本茶を取り扱う店舗や抹茶味の商品を販売する店舗に足を止める人の姿が目立ち、1日5席ずつ行われた裏千家茶道のデモンストレーションも、整理券配布に毎回1時間以上前から列ができるなど、ここでもバンクーバーの抹茶ブームがうかがえた。

 自作の髪飾りに浴衣姿で園内を見学していたChristineさんは、「自分で着付けができないので、会場のボランティアの人にこんなにきれいに着せてもらえてうれしい。日本のおいしいものを食べたり、いろんなパフォーマンスを見たりして一日楽しめた。お茶席では、ただお茶を飲むだけでなく全てが美しいアートで感動した」と、日本文化を心から満喫した様子。

 桜祭りは4月17日まで、市内各所で関連イベントが行われる。

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