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バンクーバー拠点に活躍する日本人舞踏家、ダンスフェスで出雲の阿国演じる

バンクーバー国際ダンスフェスで日本人舞踏家、平野弥生さん演じる「OKUNI~Mother of Kabuki」上演 Photo by Yukiko Onley

バンクーバー国際ダンスフェスで日本人舞踏家、平野弥生さん演じる「OKUNI~Mother of Kabuki」上演 Photo by Yukiko Onley

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 バンクーバー市内各所で開催中の「バンクーバー国際ダンスフェスティバル(VIDF)」で3月1日から、出雲の阿国を題材にした演目「OKUNI~Mother of Kabuki」が上演されている。

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 上演するのはバンクーバーを拠点に世界で活躍する舞踏家、平野弥生さんがダンスとマイムで演じる一人舞台。ピアニストのサラ・デイヴィス・ビュクナーさんの奏でる「ラプソディーイン・ブルー」の調べに乗せて、70分間で12着の衣装を替えさまざまな人物を演じながら、阿国の姿と彼女が生きた時代をコミカル、かつあでやかに描き出す。

 「あれだけの(後世に名前が残る)活躍をしたのに1613年以降は歴史から消えてしまった阿国という女性にずっと長く興味があった」という平野さん。「日本の伝統芸能の歌舞伎が、今は男性のものなのに始まりは阿国だったという点にも引かれ」2013年から本格的にリサーチを続け、日本各地の踊りや芸能なども学び作品を作り上げた。「みこの踊りや舞楽、能など阿国のたどってきたであろう踊りの系譜をたどり、残された資料などからどのような舞をしたのか、どのような女性だったのかと考えた」と振り返る。「ポルトガルの影響を受けた洋風な衣装を着ていたり、今でいう斬新なファッションリーダー的な姿もあったりしたようだ」と衣装にもこだわった。

 子どもの頃から演じることが大好きで、ダンスは「自分にとって生きる糧」だという平野さん。今回の舞台では「音楽は素晴らしいピアニストのサラさんの演奏だし、ダンスはいろいろなジャンルの要素が含まれている。マイムや阿国を知らない人にも楽しんでもらえるはず」と来場を呼び掛ける。

 会場は「Studio 1398」(1398 Cartwright St.、Vancouver )。チケット料金は一般=30カナダドル、シニア・学生=25カナダドル。上演スケジュール、チケットの購入方法はVIDFサイトに掲載する。今月10日まで。

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