ユースバレエ団が「くるみ割り人形」公演20周年-日本人バレリーナも出演

日本人バレリーナ、束川恵美さん(9)と市川恵利沙さん(13)も出演するRoyal City Youth Ballet Companyのクリスマス公演「くるみ割り人形」が、11月28日から始まる。

日本人バレリーナ、束川恵美さん(9)と市川恵利沙さん(13)も出演するRoyal City Youth Ballet Companyのクリスマス公演「くるみ割り人形」が、11月28日から始まる。

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 バンクーバーのユースバレエ団「Royal City Youth Ballet Company Society」(230-50 Lorne Street, New Westminster、TEL 604-521-7290)が11月29日~12月21日、ホリデーシーズン恒例の「くるみ割り人形(The Nutcracker)」公演を行う。今年は20周年の記念公演となる。

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 同作品は、ドイツのE.T.A.ホフマンの創作童話「くるみ割り人形とねずみの王様」を原作としてロシア人作曲家チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」にのせ、クリスマスシーズンになると北米やヨーロッパの多くの劇場で上演される定番のバレエ公演。合計130人にも上るキャストの演出をDolores Kirkwoodさんが務め、Jean Claude Olivierさんが舞台装置を、衣装はChris Sinosichさんが手がける。

 同バレエ団は、ダンス・スクールとプロのダンスカンパニーとの間の橋渡し役として、可能性を持ったダンサーたちに将来の夢を与え、発表の場を提供するために1989年に創設された。豪華な衣装を身に着けたダンサーたちが、色とりどりの照明を浴びながら舞台上で見せる美しいダンスは毎回観客を魅了し、高レベルの作品を上演することで定評がある。昨年の公演では、日本からの男子留学生がくるみ割り人形の王子役に抜てきされて話題となった。

 今回の公演に出演する日本人バレリーナは2人。

 今年初めて同舞台に立つという束川恵美さん(9)は、トナカイと道化師の役を務める。4歳から始めたバレエについて「とにかく踊るのが楽しい」と話すが、初めての大舞台に少し緊張した様子も。

 楽しくバレエを踊っている姉を見て「面白そう」と思ったことがバレエを始めるきっかけとなったという市川恵利沙さん(13)は、今回の出演が6回目。「夜遅くまで練習があることも多いので、学校の勉強との両立が大変」と話す。今回は主人公クララの友だち役としてパーティーのシーンで踊るほか、戦いのシーンでのネズミ役、「花のワルツ」にのって華麗なダンスを披露する妖精役と大忙し。「パーティーのシーンで箱の中から登場して機械仕掛けのような独特の動きをするDollの役にいつか挑戦してみたい」と今後の抱負を語る。

 11月28日のAbbotsfordでの公演に始まり、Maple Ridge、Duncanなど計6都市で上演した後、最終公演(12月21日)は、同公演の20周年を記念して、バンクーバー・ダウンタウンの劇場「The Centre in Vancouver For Performing Arts」(777 Homer St., Vancouver)で初めて行われる。チケットは各劇場のボックス・オフィスで販売している。

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