英国式パントマイム「マザーグース」-バンクーバー郊外・サレーで公演

英国式パントマイム「Ellie King’s Mother Goose」の公演がサレーで始まった。

英国式パントマイム「Ellie King’s Mother Goose」の公演がサレーで始まった。

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 バンクーバー郊外にあるSurrey Arts Centre(13750 – 88 Avenue, Surrey)で12月17日、クリスマスシーズン恒例の英国式パントマイム公演「Ellie King’s Mother Goose」が始まった。主催はThe Royal Canadian Theatre Company。

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 英国式パントマイムは、クリスマス時期に上演される伝統的な喜劇で、日本でいう「パントマイム=無言劇」とは趣向が異なる。17世紀にまでさかのぼる歴史を持つと言われ、時代を経るにつれて歌や踊りを交えたこっけいな劇の形になり、現在の「おとぎ話をもとにしたドタバタコメディー」に発展した。

 同作品は、子守唄や童謡などで有名なマザーグースの世界をテーマに、「Queen of Panto(パントの女王)」のニックネームを持つEllie Kingさんが脚本・監督を務める。おとぎの国Jollytonに住むマザーグースおばさんが大切にしているガチョウ、プリシラのために誕生パーティーを開くことになるが、悪の大王Demon Kingや泥棒3人組がプリシラの産む金の卵を狙って、誘拐しようとする。悪者の手から逃げ出したプリシラを探して、魔法の森に迷い込んだLittle Bo Peep、Little Boy Blue、Simple Simon、Mary Mary Quite Contraryなどマザーグースの作品でおなじみの登場人物たちが大騒動を巻き起こすというストーリー。

 オープン初日は、前日からの雪で道路状況が悪い中、子ども連れの家族など約100人の観客が集まった。悪者が登場すると、観客は盛んにやじを飛ばしたり、ステージ上の登場人物からの問いかけに積極的に答えたりするなど、大人も子どもも一緒になってショーに参加。観客の中に、当日誕生日を迎える子どもがいることが分かると、ステージに連れ出し、バースデーソングを歌うなどのサービスで盛り上げた。

 初めてパント公演を見に来ていた観客のひとりRobさんは「パフォーマンスがステージ上だけにとどまらず、会場内の至るところからキャストが登場するので、次はどこから出てくるのかドキドキした。セリフの細かい部分にまでジョークが含まれていて、よく練られた脚本だと思う。子どもたちと一緒に大声でブーイングするのが意外に楽しかった」と話す。

 公演時間は、金曜~日曜の15時~または19時~。チケットは、大人=24.50カナダドル、シニア(65歳以上)・学生=18.50カナダドル、子ども(12歳以下)=14.50カナダドル。Surrey Arts Centreボックスオフィス(TEL 604-501-5566)で販売している。来年1月4日まで。

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