野球チーム「カナディアンズ」、ジャパン・ナイト開催で試合盛り上げる

始球式後にカナディアンズのピッチャーと握手をするケイ・カミニシさん。撮影:Jay Sher

始球式後にカナディアンズのピッチャーと握手をするケイ・カミニシさん。撮影:Jay Sher

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 バンクーバーを本拠地とするプロ野球マイナーリーグのバンクーバー・カナディアンズ(Vancouver Canadians)は8月3日、日系コミュニティー団体10社以上の協力の下、「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト(Japanese Heritage Night)」をカナディアンズのホーム、Nat Bailey Stadium(4601 Ontario St. Vancouver)で開催した。

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 当日は、カナディアンズ対ヤキマ・ベアーズ戦が行われ、試合前にはスイカ割りゲームやすしの早食い競争で会場を盛り上げたほか、試合中盤ではマウンド周辺を「わさび」と「BCロール」と「かっぱ巻き」のマスコットが忍者に妨害されて徒競走するなどで観客を笑わせた。すしの早食い競争で優勝した小川さんは「やっぱりすしは味わって食べるもの」と笑顔をみせた。

 コンコースでは1914~1941年に日加の架け橋となり活躍した日系野球チーム「バンクーバー・アサヒ」のトリビュートとして紹介記事や当時の写真を展示。「アサヒ」の「最後のルーキー」と呼ばれたケイ・カミニシさんが始球式を行い、マウンドに向かうカミニシさんを多くの観客が敬意を表して拍手で迎えた。

 試合前の国歌斉唱にも日系コーラスグループ「Nav Chorus」が活躍。男性2人、女性8人が輪になってカナダ国歌をきれいなハーモニーで歌い観客を魅了した。同コーラスグループは日本の国歌を天皇陛下の誕生日にバンクーバーで歌うことを目的に結成されたグループ。今ではカナダ、日本の国歌以外にも各国の国歌を式典などで歌えるように練習している。メンバーの妹尾翠(せおみどり)さんは「国歌なので心を込めて歌うことを大切にしている」と話す。

 「多くの日本人の方にもカナディアンズを応援しに来てもらえるようにイベントを企画した」と話す広報担当の藤井さん。当日は朝からチケットの問い合わせの電話が殺到し、約4,000人以上が来場した。「今後もできればこのようなイベントを開催したい」(藤井さん)とも。

 試合は5対1でバンクーバー・カナディアンズがヤキマ・ベアーズに快勝した。

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