ジャパン・ハウス開設も一般開放されず-地元からは落胆の声も

バンクーバーのダウンタウンThe Empire Landmark Hotel & Conference Centre内に選手団やJOC関係者のみ対象の「ジャパン・ハウス」が設置されている。

バンクーバーのダウンタウンThe Empire Landmark Hotel & Conference Centre内に選手団やJOC関係者のみ対象の「ジャパン・ハウス」が設置されている。

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 バンクーバー、ロブソンストリートにあるThe Empire Landmark Hotel & Conference Centre1階ロビーに現在、「ジャパン・ハウス」(1400 Robson St. Vancouver)が開設されている。

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 JOC(日本オリンピック委員会)が運営する同施設は、バンクーバーでの日本代表選手団の応援拠点として開設した。オリンピック開催中は施設内でオリンピック・ケーブルTVでの競技放送、日本の新聞やバンクーバー情報、インターネットの閲覧、ドリンクや軽食の提供などを行うほか、JOC・日本選手団の記者会見会場としても使っている。

 利用対象者は日本選手団、JOC関係者、スポンサー、IOC関係者、選手団の家族など関係者のみで、一般には開放しない。JOC本部局員は「ジャパン・ハウスは競技を戦いに来ている選手団のサポートが主目的なので一般には開放していない。選手団と関係者に対するホスピタリティーとしてオリンピックや現地情報の提供も行っている」と話す。

 過去にジャパン・ハウスが一般開放されたのは北京五輪時のみ。北京五輪開催中は2016年オリンピック招致活動中であったため、招致活動拠点としても活用した。

 韓国やスイス、オランダなど各国のハウスがパビリオンとして一般開放されている中、地元日系人やカナダ人が訪れる場面も少なくはないが、その都度「関係者のみ」と説明している。ジャパン・ハウスについては、「実在するのか」「場所はどこに」「何があるのか」など地元掲示板サイトでは期待が高まっていたが、セキュリティーは厳重で扉の重たいハウスとなった。訪れた人からは「せっかくジャパン・ハウスがあると聞いて来たのに見ることもできなくて残念」との声が上がっている。

 一方、韓国ハウスでは一般客だけでなく国内外メディアにも公平に開放し、今後の招致を視野に入れた活動を行っており、連日訪問客でにぎわいをみせている。

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