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バンクーバー桜祭り「ジャパンフェア」に1万人-満開の桜と日本文化を楽しむ

「桜デー・ジャパンフェア」が開催された

「桜デー・ジャパンフェア」が開催された

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 バンクーバーの春恒例の行事として定着してきた「バンクーバー桜祭り」が今年も開幕し、4月3日~28日、市内各所で関連イベントが開催されている。さまざまな種類の桜や春の花が咲き乱れるバン・デューセン庭園(5251 Oak Street, Vancouver)では4月5日・6日、日系企業やボランティアを中心とするJapan Fair Association of Vancouverの企画・運営による「桜デー・ジャパンフェア」が行われ、多くの来場者でにぎわった。

人気コーナーとなった「日本酒セミナー」の様子

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 会場では、和太鼓や琴、尺八の演奏や、アニメのコスプレショー、俳句講座や裏千家茶道のデモンストレーション、盆栽の展示や生け花ワークショップ、折り紙など、実際に体験しながら日本文化に親しむ参加者たちの姿が見られ、焼き鳥やお好み焼き、たこ焼き、ラーメンやギョウザなどの屋台には、日本の味を求めて多くの人が列を作った。晴天に恵まれた2日目には、イベント終了前に品切れとなる屋台も出るなど大盛況で、両日を通して約1万人が来場した。

 特に、初の試みとして行われた「日本酒セミナー」は、参加費10カナダドルと有料だったにもかかわらず、20席2回分のチケットが即完売する人気コーナーとなった。昨年10月に設立されたBC州日本酒協会が初めて行った、日本酒についての講義も含めたテイスティングイベントで、Miki Ellisさん、Elise Geeさん、片岡以織さんの3人を講師に迎え、「日本酒ができるまで」「日本酒の種類」「テイスティングの正しい方法」について約1時間解説を交えながら、地元産の日本酒を含めた5種類を参加者に振る舞った。

 セミナー中、熱心にメモを取りながら参加していたバンクーバー在住のNichola Leeさんは「今まで日本酒は熱燗(あつかん)でしか飲んだことがなかったが、今日の説明で、冷たくして飲んだ方がおいしいものもあると分かった。にごり酒という種類があることも初めて知ったし、カナダ産のおいしい日本酒もあることが分かってとても勉強になった。これからもっといろいろな機会に日本酒を楽しんでみたい」と笑顔を見せた。

 今回で5回目となる同イベント。今後の展開について広報のElizabeth Stephenさんは「さらに規模を拡大し、内容を充実させていきながら、より多くの人たちに日本のことを紹介していきたい」と抱負を語る。

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