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ノースバンクーバーに電動自転車シェアシステム-日本滞在経験者の発案で

電動自転車シェアサービス「The North Shore Electric Bikeway」を起業したTyler Russellさん

電動自転車シェアサービス「The North Shore Electric Bikeway」を起業したTyler Russellさん

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 ノースバンクーバーで、カナダ初の電動アシスト自転車シェアサービス「The North Shore Electric Bikeway」が6月中の開業を目指し準備を進めており、既に多くの人がメンバー登録するなど注目を集めている。

 同サービスで起業するのは、ギャラリー・カフェ「Cafe for Contemporary Art」(140 Esplanade E, North Vancouver TEL 778-340-3379)を経営するTyler Russellさん。高校時代と大学院生時代を日本で過ごしたRussellさんは「日本では多くの人が気軽な交通手段として自転車を利用していた。自分も『ケッタマシーン』で、いつも駅まで行っていた。自転車置き場の事情は違うが、カナダでももっと気軽に自転車を利用する方法はないだろうかとずっと考えていた」と起業のきっかけを話す。

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 起業にあたり、自転車置き場の確保や利用者の管理方法などを考慮した結果、アメリカでGPSを利用した自転車シェアシステムを展開するVia Cycle社との提携を決め開業が実現した。同社サイトでメンバー登録を済ませた利用者は、サイトまたは携帯電話から自転車の位置を確認。ロック解除を行えばすぐに利用できる仕組みで、貸出事務所設置の必要はない。

 現在予定している自転車取り扱いステーションは同カフェとPresentation House Gallery (333 Chesterfield Ave. North Vancouver TEL 604-986-1351)のみだが、既存の自転車ラックの利用が可能で新たな駐輪場を用意する必要が無いため、今後は短期・長期のステーションとなる協力店を増やしていく。

 坂が多いノースバンクーバーという土地柄、自転車はスペインのBH社製電動アシスト自転車を用意。Russellさんは「既に約80人が名前登録をして開業を待ってくれており、需要を実感している。6月中には十分な自転車をそろえてスタートし、将来的にはバンクーバーエリアにもシステムを広げたい」と意欲を見せる。

 東京芸術大学大学院で先端芸術表現を専攻したRussellさんは「この自転車シェアシステムも自分にとってはアートの一環。目指しているのは文化の変換であり、日本発の自転車利用の文化をカナダに応用したい」と笑顔で話す。

 料金は、年会費200カナダドルで利用時間に応じた料金を支払うpay-as-you-go会員(最初の30分=75セント、その後は30分ごとに1.50カナダドル)と、年会費500カナダドルの乗り放題会員の2タイプ。

 開業は6月中旬の見込み。