自動車を使わない日-「Car Free・コマーシャル・ドライブ・フェス」

歩行者天国となったコマーシャル・ドライブ

歩行者天国となったコマーシャル・ドライブ

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 バンクーバー東部に位置し、「リトル・イタリー」として知られる地域「コマーシャル・ドライブ」で6月17日、7月22日の両日、「Car Free・コマーシャル・ドライブ・フェスティバル」が開催された。

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 同イベントは2005年に初めて開催され、今年で3回目。今年は、年に1回では充分に楽しめないと6月の第3日曜、7月の第4日曜と2度にわたって開催。イベントのテーマは「FREE OF CHARGE(無料)、FREE OF BORING CORPORATE STUFF(企業が主催ではない)、 FREE OF CARS(自動車排除)」。コマーシャル・ドライブから自動車を排除するという環境対策と、コマーシャル・ドライブが発する異文化融合を楽しむのが目的。16ブロックからなる通りは歩行者天国として人々に解放され、通りに店舗を構える商店・カフェ・レストランなどが一斉に屋台を出店した。

 同地域は多くのイタリア系移民が住む。現在はアジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ、インド等のコミュニティーを持ち、英語を母国語としないマイノリティーが住むマルチカルチャー発祥の地。同日もさまざまな文化を背景に持つ人々が参加。屋台ではイワシの丸焼きやイタリアンソーセージのバーベキュー、インドのサモサなど北米の屋台では珍しい食べ物が並んだ。

 7月22日は10時30分より、子どもたちが装飾した自転車とともに練り歩くオープニング・パレード「Kids Bike Decorating and opening Parade」で幕開け。「自動車に代わり自転車に乗ろう」という意味合いが込められているという。正午からは2つのステージで1時間ごとにヒップホップ、ロック、フォークなどのコンサートが開かれた。街角では飛び入り参加が可能なアフリカンドラムのグループセッションや「ダブルダッチ」と呼ばれる2本のロープを交互に回す大縄跳び、DJがレコードを回す即興のクラブも催された。

 「堅苦しい環境イベントではなく、環境を考えながらダンスや音楽も楽しんでもらえれば」と同イベント主催者は話している。

Car-Free Commercial Drive Festival

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