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バンクーバーで能オペラ上演 金春流能楽師が地元オペラ歌手と共演

出演する能楽師の山井綱雄さん(左)とヘザー・ポウシーさん(右)(Photo=Trevan Wong)

出演する能楽師の山井綱雄さん(左)とヘザー・ポウシーさん(右)(Photo=Trevan Wong)

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 バンクーバーのThe Cultch(1895 Venables St. Vancouver)で10月26日から3日間、能オペラ「通小町(Kayoi Komachi/ Komachi Visited)」を上演する。トモエアーツの主催。

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 日本の伝統芸能をバンクーバーで紹介しているトモエアーツ。代表のコリーン・ランキさんは「アジアへの玄関口であるバンクーバーは日本との文化的コラボレーションも盛んな街。『通小町』では、日本の伝統芸能のひとつである能と西洋のオペラの、親しまれているそれぞれの枠を超えて融合する新しい作品」と紹介する。

 金春流能楽師の山井綱雄さんが演ずる能を見たオペラ作曲家のファシード・サマンダリさんの発案がきっかけで始まった今回のコラボ企画。20年以上能の研究を続けているランキさんの助言もあり、能の「通小町」と「卒塔婆小町」の台本を題材にしての制作が進んだ。能とオペラはリズムが全く違うため謡を西洋の8ビートに合わせて一部短くするなど双方の素晴らしさを引き出す工夫も凝らした。

 バンクーバーを拠点とするソプラノ歌手ヘザー・ポウシーさんが小野小町を、山井綱雄さんが深草少将を演じる。2人の出会いから情熱的な関係までを表すために台詞は英語と日本語の両方を場面により使い分ける。

 3日とも20時開演。チケットは20カナダドル~。劇場サイトで販売する。

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