日系人野球チーム「アサヒ」の歴史追う企画展-バンクーバーで

試合に挑む「アサヒ」の様子

試合に挑む「アサヒ」の様子

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 1914年から1941年までバンクーバーで大活躍した日系人野球チーム「アサヒ」の歴史を追った企画展「Levelling the Playing Field」が 5月19日より、バンクーバーミュージアム(1100 Chestnut St.、TEL 604-736-4431)で開催されている。キューレーターはグレース・エイコ・トムソンさん。カナダ国内での展示ツアーの一環としてバンクーバーミュージアムで展示される。

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 同展は、1942年までバンクーバーの日本人街としてにぎわったパウエル・ストリートに住む日系人の暮らしぶりに焦点を当て、小ぶりながらもほぼ原寸大で街並みを立体的に再現している。パウエル・ストリート発祥の野球チーム「アサヒ」は、当時人種的偏見と不平等に直面していた日系人コミュニティーを代表して、日本人としての誇りを持ち、野球を通して社会と戦ったという。日系人たちのヒーロー、チャンピオンであった同チームメンバー、家族、ファンの声を集めたドキュメントビデオ、チームが使用していたバッド、グローブ、ユニフォームなどが展示され、会場を訪れた日系人から感嘆の声が上がる場面も。

 同展タイトルの「Levelling the Playing Field」には、野球場を整えるという意味とは別に「人びとの和を整える」という意味が込められている。同館関係者は「戦争によって追いやられてしまったアサヒチームの栄光をもう一度、よみがえらせたかった。今回の展示会で日系人の歩んできた歴史の一部が伝われば」と話している。

 開館時間は、月曜~日曜=10時~17時、木曜=10時~21時。9月3日以降は月曜定休。入場料は、大人=10カナダドル、シニア、18歳以上の学生=8ドルほか。展示期間は11月4日まで。

バンクーバーミュージアム

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