下着姿で1000人、バンクーバーを駆け抜ける-がん基金ファンドレージングで

ユニークかつセクシーなコスチュームの参加者も

ユニークかつセクシーなコスチュームの参加者も

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 夏空の広がるバンクーバー市内で7月9日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州がん基金のファンドレージングイベント「The Underwear Affair(アンダーウエア・アフェア)」が開催され、1000人以上の参加者が色とりどりの下着姿で道行く人の注目を集めた。

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 今年で6回目となる同イベント。参加者は、Seaforth Armoury(1650 Burrard Street, Vancouver)をスタートして、5キロ(ウオーク)または10キロ(ラン)のカテゴリーに分かれ、フォールス・クリークの水辺やダウンタウンの街並みを楽しみながらゴールを目指した。会場には、バンクーバー・カナックスの熱烈ファンとして有名になった全身タイツ姿のグリーンメンの2人も応援に駆け付け、記念撮影に応じるなどしてイベントを盛り上げた。

 子宮頸(けい)がんや卵巣がん、大腸がん、前立腺がん、ぼうこうがんなどの「underwear cancers(腰から下の下着で隠せる部位に発症するがん)」に対する理解を深め、予防や治療法の確立に向けての研究費用を集めることを目的として行われる同イベントでは、2006年の開始以来、総計200万カナダドル以上が集まっている。

 今回の参加者たちが、イベント開催当日までに家族や友人、同僚などに協力を呼び掛けて集めた寄付金は計63万カナダドル。同基金のDouglas Nelson社長兼最高経営責任者は「下半身に発症するがんはBC州のがん患者の48%近くも占めている割に話題にされることが少ないため、研究資金が常に不足している」と問題提起する一方、「(当イベントに対する)認知度が徐々に高まり、今年は参加者が急増したのは皆さんの協力によるもの」と感謝の意を表す。

 レース開始前にはコスチュームコンテストも行われ、趣向を凝らした下着姿の参加者たちに大きな拍手と声援が送られた。「ベスト・チーム賞」を受賞したYoshiさんは「友人の父親ががんで亡くなった。彼のことを思いながら、今後少しでも多くの人たちの命を救う助けになればとチームを組んだ」と参加理由を話し、「8日間かけて完成させたコスチューム。ちょっと走りづらいが、気に入ってもらえてうれしい。天気もよくて仲間と一緒に楽しい時間を過ごすことができた」と笑顔を見せた。

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