今年もカナダの沿岸線・岸辺で9月15日~23日、一斉清掃活動「Great Canadian Shoreline Cleanup」が行われる。1994年にバンクーバー水族館のスタッフ数人から始まった同活動は現在、全国規模で開催。2010年からはWWFも共催し、カナダのナショナルプログラムの一つにもなっており、参加者やボランティアを広く呼び掛けている。
9月の一斉清掃活動に先駆け、8月9日にはノースバンクーバーのCates Parkの桟橋からダイバーが海底のゴミ拾いを実施。ダイバーは次々と海底からタイヤ、空きビン、捕獲されたカニが集まったカニ取り網などのさまざまなゴミを収集し、清掃活動の認知向上を図った。
市民やボランティアが参加する実際の清掃活動には潜水清掃は行われず、岸辺のゴミ拾いに止まるが、昨年BC州では2万人以上の参加者が702カ所で6万6127キロのゴミを収集。タバコ、ビニール袋、食料品の包装容器などに加え、下着や入れ歯、飾り付けされたままのクリスマスツリーなども含まれていた。
「沿岸のゴミは海の生態系に多大な影響を及ぼす。例えば、ピクニック時に風で飛ばされたサンドイッチの包装紙などは何10キロも先の海や川に運ばれ海底生物に飲み込まれることもある」(広報)とも。
主催者は現在、東日本大震災の津波によりカナダ西海岸に打ち上げられる150万トンとも予測されるがれき清掃ボランティアへの参加登録も受け付けている。
ボランティアの参加や清掃場所はサイトから登録、確認できる。