バンクーバー五輪、ボランティア募集開始-初日に1万人超が応募

オリンピックマスコットとボランティア参加を街頭で呼びかけるクロスカントリー・スキー金メダリストBeckie Scottさん。写真提供:Workopolis、撮影:Jordan Junck

オリンピックマスコットとボランティア参加を街頭で呼びかけるクロスカントリー・スキー金メダリストBeckie Scottさん。写真提供:Workopolis、撮影:Jordan Junck

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 2010年バンクーバー冬季オリンピック開催までちょうど2年となる2月12日より、バンクーバーオリンピック委員会(VANOC)がボランティアの募集を始め、初日だけで、1万人を超える応募があった。

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 募集サイトを運営するWorkopolisは当日、ボランティア募集についての情報提供ブースを街頭に設け、ハリファックス、モントリオール、トロント、ウィニペグ、カルガリー、スクワミッシュ、ウィスラー、バンクーバーの中心部で一般市民の積極的な参加を促した。

 本番では約2万5千人のボランティアが必要とされており、審査は、応募時期には関係なく、要求される資質や経験に基づいて行われる。第1次書類審査を通過した候補者には、電話によるインタビュー、面接の後、オリエンテーションや役割別・会場別の研修が行われる。ボランティアの仕事内容は、広報・メディア関連、財務、医療部門、一般事務、イベント補佐、トーチリレー準備、通訳、飲食部門、チケット販売、会場整理などを含む30種類以上。

 VANOCは、ボランティアに必要な条件として、(1)協力的で社交的、やる気があり、献身的であること、(2)チームワークや信頼関係、環境保護、創造性について、2010年バンクーバーオリンピックが掲げる価値観をしっかりと理解していること、(3)これまでの経験の程度に関わらず、最高のボランティア活動することに興味があること、(4)2008年9月1日現在で19歳以上であること(19歳以下でボランティア活動に興味がある人については、現在検討中)、(5)オリンピックまたはパラリンピック開催期間中を通じて参加可能であること(8~10時間のシフト制・食事付き。過去のボランティア参加者は、開催期間に合わせて休暇を取るようにしていた)、(6)現地での宿泊を個人で手配することが可能で、オリンピック開始前のオリエンテーションや研修に参加できること、(7)電話や面接でのインタビューやセキュリティーチェックなどの審査を受けることが可能なことを挙げている。

 ジョン・ファーロンVANOC最高経営責任者は「ちょうど24カ月後、聖火がバンクーバーに到着する。2010年に向けての重要な道しるべにまた一つたどり着いた」と話し、「参加選手たちはもちろん、オリンピックで重要な役割を担うことになるのは、ボランティアの人たち。世界中から集まる選手を出迎え、オリンピックを支える仕事に携わることになる。一生の思い出に残る経験になることは間違いない」と多くの人の応募を呼びかける。

 カナダのオリンピックチームに公式ユニホームを提供するHbc(Hudson’s Bay Company)が、同じデザイナーによるボランティア用の服装も準備する予定。ロブ・ジョンストン社長は「世界中が注目するイベントでカナダの代表として大切な役割を果たすボランティアの皆さんが、最高の力を出せるために当社が役に立てることを誇りに思う」と話す。

 求人サイトからも応募を受け付ける。3月下旬まで同サイトにアクセスできる予定だが、応募人数次第では、受付期間が変更になる可能性もあるので、VANOCでは早目に申し込みを済ませることを勧めている。

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