British Columbia Museum of Mining（ブリティッシュ・コロンビア州鉱業博物館、Sea to Sky Highway 99 North, Britannia Beach, BC、TEL 604-896-2233）で3月16日、クラシック・コンサート「Mines Over Matter」が開かれる。今年で2回目。

　コンサートは、Kathryn Cernauskasさん（フルート）、AK Coopeさん（クラリネット）、Rachel Kiyo Iwaasaさん（ピアノ）の演奏にソプラノ歌手Heather Pawseyさんが加わって行われる。これまでにもワイナリーや水族館、葬儀場など珍しい場所で主にカナダ人作曲家による現代室内音楽を演奏して話題になったグループ。今回は15人の作曲家の作品を披露し、うち2曲はブリティッシュ・コロンビア（BC）州出身の作曲家Leslie Uyedaさんによるもので世界初公開となる。

　コンセプトは「地中への旅＝自分の内面を見つめる旅」。実際に坑道を通って地下に潜りなら、何が現れるか分からない不安と同時に興奮を味わおうという試み。タイトルの「Mined」には「Mine（鉱山）」と「Mind（マインド、精神）」をかけた。

　同博物館は、1974年に閉山された銅山を翌年博物館としてオープンしたもので、作業場や実際に使われていた坑道を地下に潜って行くと、最後に製錬所にたどり着く。前回のコンサートには子どもから大人まで幅広い年齢層の観客350人が集まり、クラシック・コンサートは初めてという人も意外な場所での演奏を満喫できたと好評だったという。

　「3つの異なる場所で、それぞれの音の響きの違いを楽しめるような選曲をした。1,200枚近くの窓から光が差し込む壮大な規模の製錬所部分では、まるで大聖堂で演奏しているような気分になる」と話すHeatherさん。「歴史的にも貴重な博物館というロケーションを楽しみながら、そこでしか味わえない音の響き、力強さをぜひ味わってほしい」と参加を呼びかける。

　コンサートは14時～。入場は無料だが、予約（TEL 604-815-4073または1-866-640-9881）が必要。暖かい服装と歩きやすい靴での参加を呼びかけている。

British Columbia Museum of MiningCanadian Music Centre