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バンクーバーの環境に優しい鮮魚店「The Fish Counter」話題に-テークアウトも

オーシャンワイズな鮮魚店「The Fish Counter」のオーナーの一人McDermidさん

オーシャンワイズな鮮魚店「The Fish Counter」のオーナーの一人McDermidさん

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 バンクーバーのメーンストリート沿いにある鮮魚店「The Fish Counter」(3825 Main St. Vancouver, TEL 604-876-3474)がサステイナブルな品ぞろえとテークアウトメニューで口コミを中心に話題となっている。

テークアウトコーナーで提供されるフィッシュ・アンド・チップスとクラムチャウダー

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 バンクーバー水族館が中心となりサステイナブルなシーフードを推奨するプログラム「オーシャンワイズ」を取り入れ、マネジャーのMike McDermidさんとシェフのRobert Clarkさんが共同で昨年12月にオープンした同店。地元の業者から買い付けた環境に優しいシーフードのみを店頭に並べ販売している。

 McDermidさんは「オーシャンワイズの必要性は、2005年の開始以来とても多くのシェフやレストランに理解してもらえる様になった。今までやって来たことを一般の人にももっと知ってもらい次のレベルにつなげるチャンスだと思い魚屋を開くことにした」と開店の理由を話す。

 「入って来た人に店の全てが見える」(McDermidさん)という1200スクエアフィートの店内には、陳列ケース、魚をさばく調理場、冷蔵庫、テークアウト用キッチンなどをレイアウト。インテリアには再利用した木材で作ったカウンター、棚、ベンチなどを採用。自分でも棚や壁板を取り付けたというMcDermidさんは「今は魚屋の店主で時々大工もやる海洋生物学者」と自己紹介する。

 扱う鮮魚と値段は時期と漁の状況により違うが、銀ダラ(6.88カナダドル/100グラム)、ピンクサーモン(1.99カナダドル/同)、リングコッド(3.49カナダドル/同)などを中心に、アサリ、エビ、刺し身用ビンナガマグロなどで、どのシーフードもボート名と漁場を明示する。「品ぞろえに不満のあるお店さまもいるが店の意義を話して理解を求めている」(McDermidさん)。

 店内ではサーモンの薫製、クラブケーキ、クラムチャウダー、スープストックなど調理済みの食品も販売、「家庭で手軽にシーフードを楽しんでもらえるために」工夫を凝らす。テークアウトコーナーでは店内で注文してから揚げるフィッシュ・アンド・チップス(ハリバット=11.90カナダドル~、ワイルドサーモン=10.95カナダドル~、オイスター=10カナダドル~)、フィッシュ・タコス(5.95カナダドル)、クラムチャウダー(5.95カナダドル)、ブイヤベース(6.90カナダドル)などを提供する。

 McDermidさんは「仕入れたシーフードを無駄にせずに使い切ることも大切なのでメニューや内容は日によって若干変化する。グルテンフリーのリクエストにも応じるので気軽にスタッフやシェフに相談してほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~20時。月曜定休。テークアウトは11時から。

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