2007年から協議が行われてきた「喫煙の制限」に関する条例で、B.C（ブリティッシュ・コロンビア）州政府は3月31日、B.C州に住む人とコミュニティーを守るため「たばこの喫煙」に関する新しい条例「New Tobacco Laws」を発令した。セカンドハンド・スモーク（受動喫煙）や若者の喫煙の習慣を減らし、B.C州のたばこ販売店でのたばこ製品の販売と促進方法を改善するのが狙い。

　新条例では、レストランやパブ、クラブやショッピングセンター、職場やアパートの廊下、ランドリールーム、ホテルの共有エリアなど、すべての屋内での喫煙を禁止した。Tobacco Control Act団体が許可した場所や建物以外での喫煙ルームの設置も禁止する。公共のバスなど屋外の乗り物待合所や、屋外のパティオでの喫煙も不可。また、公共の場や建物の出入り口や窓、喚起口の近くやカスタマー・サービスエリアなどから3メートル以内では喫煙してはいけない（市の条例により変わる）。バンクーバー市は、さらに厳しく公共の建物などの入り口から6メートル以内では喫煙を禁止する条例。ホテルなどの宿泊施設の部屋においては「喫煙可能」の許可がある部屋のみ喫煙が許される。

　たばこ製品の広告や販売方法について、たばこ製品の屋外広告を禁止し店内でのたばこの展示や宣伝が外から見えないように設置するなど制限している。また、病院や学校や大学、政府関連の建物での販売を禁止する。市の調査官が条例に違反したと認める場合は、ペナルティーとして100カナダドル～2000カナダドルの罰金が科せられる。「毎年たばこが原因で死亡する人数は、約6,000人にも及ぶ。たばこでの死亡数はB.C州でのドラッグや交通事故、殺人による死亡数よりも多い。条例を厳しくすることでたばこの喫煙者を減らしたい」とB.C州政府は訴える。

British Columbia Ministry of Health路上喫煙のマナー向上目指しキャンペーン－心斎橋筋商店街で（なんば経済新聞）