バンクーバー市内のビルの屋上に3月22日、「ウォーリー」が登場した。Emily Carr Institute of Art + Design(1399 Johnston Street, Vancouver、TEL 604-844-3800)のMelanie Coleさんが、卒業制作「Where on Earth is Waldo?」として完成させたもの。
世界中の衛星写真閲覧ソフト「Google Earth」を利用して、インターネット上で世界中から「ウォーリー」を探してもらおうという試みで、すでにブラジルの新聞で取り上げられたり、ロンドンやニューヨークから取材依頼が来るなど各国メディアで話題を呼んでいる。
同作品のサイズは、高さ16.5メートル×幅5.5メートル。週末に友人やクラスメートと集まって、小さな原画に引いたマス目ごとの絵柄を、それぞれ1枚60センチメートル四方のビニールシート上に拡大する作業を行った。
プロジェクトが完成するまでには、場所の決定が一番大変だったという。「当初予定していたビルの屋上が、安全上の理由で使用できなくなってしまったときには途方に暮れてしまい、プロジェクト自体をあきらめることも考えた。知り合いのビルの屋上で使える場所があるかもしれないと紹介してくれた人のお陰で、無事に完成までこぎ着けることができて、本当にうれしい」と話す。
Melanieさんは、自身のブログで「巨大ウォーリーの作り方」を紹介しており、「テンプレートや作り方を公開することで、世界各地でウォーリーが出現し始めたら、私のプロジェクトは大成功といえる」と話す。
ウォーリーの呼び名は、「Waldo」(北米)、「Charlie」(フランス)、「Walter」(ドイツ)、「Holger」(デンマーク)、「Willy」(ノルウェー)など各国で異なることから、「いろいろな国のWaldoの仲間たちから、見つけたという知らせが届くのを楽しみにしている」(Melanieさん)という。