ブリティッシュ・コロンビア州で10月15日、「BC州一斉地震防災訓練(BCシェイクアウト)」が行われる。「Drop, Cover and Hold On(しゃがむ、隠れる、待つ)」の安全基本行動の徹底を目的として行うもので、BC州地震アライアンスとカナダ損害保険協会(IBC)が協力して参加を呼び掛けている。
家庭や学校、職場単位での参加を想定し、参加希望者(個人)・団体はサイトで参加意思を表明する。参加登録後は、サイト内で紹介してある常備すべき防災グッズの情報や、災害時・災害後の行動、学校や職場・コミュニティーごとの対応法を参考に、自分たちが現時点でどれだけ非常事態に備えることができているかの見直しを行い、不足部分の補充や対策を講じる。
当日は、10時15分に大地震が起きたということを仮定して、一斉に訓練を開始。ラジオ局やテレビ局でも「シェイクアウト」のアナウンスを行う予定で、より多くの人に安全確認、普段からの備えの重要さを訴える。アナウンス内容はサイトからダウンロード可能。昨年は州内で73万人以上が参加。今年はすでに75万人がサイトで参加登録を済ませている。
「ブリティッシュ・コロンビア州では毎年3000回以上の地震が観測されている。ほとんどは体感できないくらいの小さいものだが、大きな被害が出る規模の地震はいつ起きてもおかしくない状況。訓練に参加することが、災害を乗り越え素早い回復を可能にするための小さいながらも確実な第一歩につながる」とする同アライアンス会長のDave Cockleさん。IBC西太平洋支部副代表のBill Adamsさんは「災害に対して体や心の面、そして財政面といろいろな準備を整える必要がある。そのうちの一つがこの『シェイクアウト』」と、参加を勧める。