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日本の少年ホッケーチーム「Samurai Japan」、本場カナダの大会で銅メダル

3位決定戦で「Seafair Islanders」を相手に熱戦を繰り広げる「Samurai Japan」

3位決定戦で「Seafair Islanders」を相手に熱戦を繰り広げる「Samurai Japan」

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 バーナビー市内各所のアイスリンクで12月27日~30日、バーナビー・マイナーホッケー協会の主催でアイスホッケー大会「Pat Quinn Classic」が行われ、日本から参加した「Samurai Japan」がピーウィー部門で見事3位入賞を果たした。

「Samurai Japan」と「Seafair Islanders」チームメンバー

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 50年以上の歴史を持つ同大会は、2014年に亡くなった伝説のNHL名コーチPat Quinnさんに敬意を表して今回からトーナメント名を変更した。地域のアイスホッケーレベルのさらなる向上とともに、ホッケーを通したコミュニティー貢献を目指して開催。北米各地から集まった計30チームに日本からの同クラブが加わり、バンタム部門(13歳~14歳)とピーウィー部門(11歳~12歳)に分かれて熱戦を繰り広げた。

 予選リーグを2勝1敗で通過した「侍ジャパン」。29日のトーナメント初戦は、「Langley Eagles」に7対1で勝利したものの、次の「Burnaby Winter Club」に8対0で完敗。30日に行われた3位決定戦では、リッチモンドの「Seafair Islanders」を相手に第1ピリオドは4対3とリードを許したが、第2ピリオドで逆転。激しい攻防の末、10対6で勝利を収めた。

 チームとしての銅メダル獲得だけでなく、井口藍仁(あいと)選手(12)と安藤優作選手(12)が22点でトーナメント最多得点賞を受賞し、阿部颯(はやて)選手(12)がベストディフェンス賞に輝くなど、個人でも目覚ましい活躍を見せた。

 同大会への日本チームの参加については、現地テレビ局のスポーツニュースでも取り上げられるなど注目を集め、最終日の会場には「テレビに出ていた小っちゃな日本の選手がどんなプレーをするのか、実際に目の前で見たかった」という地元ホッケーファンの姿も。本場カナダの選手たちを相手に健闘する日本チームに大きな声援を送っていた。

 同チームのGordon Grahamコーチは「日本国内では野球やサッカーなどに比べてアイスホッケー人口が少ないため、多くのチームと試合をする機会が少なく、良い選手がいても世界レベルで自分がどういう位置にいるのかを分からないままになってしまう。ホッケーの盛んなカナダの大会に参加してハイレベルな環境に身を置くことで、個人としてもチームとしてもレベルアップする大変貴重な経験ができた」と成果を話す。

 各賞を受賞した選手たちは、「日本での試合とは違って、強い選手たちを相手に自分の全力を出してプレーできたので、とても楽しかった」(阿部くん)、「試合以外のところでもカナダの選手たちと仲良くなれたのでよかった」(井口くん)とトーナメントを振り返り、「もっともっとレベルアップして、まずはオリンピックに出場し、NHLを目指したい」(安藤くん)と笑顔を見せた。

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