バンクーバー市は2月24日、市民が気軽に自転車を借りられる「バイクシェア」システムの今夏導入を発表した。運営は北米でバイクシェアビジネスを展開するCycleHop社。
貸し出しが簡単に行える「Brain」と呼ばれるコントロールボックス部分
バンクーバー市のロバートソン市長は「バンクーバーの自転車利用者数の増加に伴いバイクシェアを望む市民の声も大きくなっていた。バイクシェアの導入は市民の移動に便利なだけではなく、バンクーバーの『健康でグリーンな街に』という目標を達成するためにも最適」と期待する。市ではシステム開始に当たりCycleHop社への500万カナダドルの援助も決定した。
自転車の貸し出しと返却場所となるステーションはダウンタウン内と、西はアビュータスストリートから東はメーンストリートまでの範囲で設置を予定。夏の開始時にはバイクステーション100駅に1000台の自転車を配置し、年末までにさらに50駅と500台の自転車を増やす。
利用者は1日または1カ月ごとのメンバーシップを購入し、利用の際にステーションでメンバーシップカードを使って自転車のロックを解除。利用後は返却希望のステーションに自転車を戻す。自転車は大人用のみで26インチ、7段変速ギア付き。ヘルメットも追加料金なしで同時にレンタルする。
市とCycleHop社は6月の開始をめどに準備を進めており、「利用料は確定していないが1回30分の利用で2.50カナダドル、1カ月券は20カナダドル前後(各回の利用は30分まで)を検討している」(市広報担当者)という。