バンクーバーのダウンタウンに現在建設中の「トランプタワー」の看板が4月1日朝、「トルドー(カナダ首相の名前)タワー」に変更された写真が地元SNSに投稿され、「ベスト・エープリルフールジョーク」として市民の間で話題を集めた。
事の発端は地元ラジオ局「102.7 The Peak」。朝の番組担当ホストのケビンさんとソニアさんが「今、リスナーから『トランプタワー』が『トルドータワー』に変えられていると連絡があった。次々目撃者の写真が投稿されてきている。誰が仕掛けたのかベスト・エープリルフールジョークだ」と報じ同社のSNSに写真も掲載した。
写真は「Well Done !(うまい!)」「I love it!(気に入った)」などの支持コメントと共に、あっという間に拡散され、地元メディアも取り上げるほどの広がりを見せた。ところが数時間後、同ラジオホストが「実は自分たちが仕掛けたジョーク。写真はフォトショップ加工」と番組で告白。人々からは「今写真を撮りに行くところだったのに」「本当でも良かったのに」「まんまと引っかかった」などと再び称賛のコメントが相次いで寄せられた。
アメリカ大統領選で物議を醸しているトランプ候補が建設中の同タワー。バンクーバー市民にも同候補の発言を問題視する人は多く、バンクーバー市長も「バンクーバーのトランプタワーの名前変更を希望する」という署名に参加したと公表しているほど。このよう背景もありエープリルフールに仕掛けられたこのジョークが市民の間で大きな賛同を持って受け入れられたと見られる。