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バンクーバーのアニメフェスにコスプレーヤー集結 3日間で1万7千人

バンクーバーのダウンタウンにコスプレーヤーが集結した

バンクーバーのダウンタウンにコスプレーヤーが集結した

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 バンクーバー・ダウンタウンのコンベンションセンター(999 Canada Place, Vancouver)で8月5日~7日、アニメの夏の祭典「Anime Revolution」が開かれ、3日間で延べ1万7000人が思い思いのキャラクターに扮(ふん)して会場に詰め掛けた。開催は今年で5回目。

アフレコ実演中の朴さん

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 会場周辺はコスプレ姿のファンであふれ、観光客や多くの市民らが夢中で記念写真を撮る姿が見られた。集まった参加者の中には、ロサンゼルスやフロリダなど北米各地のほか、はるばるイギリスから参加したという来場者もおり、海外での同イベントの認知度、人気の高さがうかがえる。

 アニメやゲーム関連グッズ販売のほか、コスプレコンテストや各種ワークショップ、コンサート、特別ゲストを迎えてのQ&Aセッション、サイン会など100以上のプログラムを通して、「アニメや日本文化への理解を広め、情熱を深めることを目的として」開かれた同イベント。今年は、カナダで先月から公式配信されている「ポケモンGO」に関するトークルームも設けられ、同アプリに関する情報を互いに交換してレアキャラの出現スポットやジムバトルの攻略法を教え合ったり、トーク司会者がルアーモジュールをセットして皆で一斉に寄って来たポケモンをゲットしたりするなど、盛り上がった。

 日本から藤村歩さん、関俊彦さん、朴ロ(王へんに路)美(パク・ろみ、Romi Park)さんの3人の声優と、音響監督の高寺たけしさんが来場した今回のプログラムは、詳細が発表されると「今度のバンクーバーのアニレボがヤバい」とファンの間で評判となっていた。連日設けられた質問コーナーには多くのファンが行列を作り、それぞれの声優たちは、言ってほしいセリフのリクエストに次々と応えたり、これまでに携わった作品の制作裏話を紹介したりするなど、普段は直接触れ合う機会の少ない海外ファンたちとの交流を楽しんだ。

 日本からの豪華ゲストが勢ぞろいした会場では、アフレコの実演も行われた。藤村さんと朴さんが共演した作品「亡念のザムド」のシーンを使い、実際の原稿を読んで、高寺さんから演出のアドバイスをし、どのような過程を経て作品完成に至るかを分かりやすく説明すると、会場を埋め尽くしたファンからは感嘆の声が上がった。現場の雰囲気づくりについて質問されると、高寺さんは「リラックスしてお互いに意見を持ち寄って話し合い、アイデアを出せる場を作るように心掛けている」と答えた一方、朴さんが「笑顔の下の真顔がめちゃくちゃ怖い」と本音を漏らして会場の笑いを誘う場面も。

 イベント主催者は「今年も多くの人が来場してくれて感謝している。新しく企画した日本のアニメやJポップのアイドルをカバーした『Love Live! Convention Idol Festival』、(高寺たけしさんによる)『弱虫ペダル』のアフレコ指導コーナーが好評だった。18歳以上限定のプログラムも参加者が多く、次回もさらに充実させたい」と盛会を喜ぶ。

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