ビクトリアのロイヤルアスレチック・パーク(1014 Caledonia Ave., Victoria)で行われた「ウエストコーストリーグ(WCL)」の試合で6月7日、リーグ初の女性選手クレア・エックルス投手が初登板し、2イニングを投げ大きな喝采を浴びた。
同リーグは北米のトップ大学生選手を中心とした夏季のみの育成リーグ。サレー市出身で「ビクトリア・ハーバーキャッツ」に今シーズンから参加するエックルス投手はこの日、対する「ワナッチー・アップルソックス」に0-7と大きくリードされた8回に登板。1ヒット2失点を許したものの、得意のナックルボールを含め33球を投球。試合は0-9で敗れたが多くのメディアが「歴史的な日」と初の女性選手出場を歓迎した。
同投手は女子野球カナダ代表としてワールドカップ出場経験があり、ブリティッシュコロンビア大学ではソフトボール選手として活躍している19歳。今年5月にハーバーキャッツが契約を発表した際には、初の女性選手誕生と国内外のメディアが報道し注目を集めた。
試合後、エックルス投手は「ブルペンから出た時に観客とチームメートの応援する声がとても大きく聞こえてきた」と振り返り、「四球を出しヒットを打たれたことは悔しいが、とにかく投げたかったし投げられることを見せたかった」と話す。「今後はより多くの女性選手が自分のようにプレーする機会を得られるようになれば」とも。
11チームで戦われる同リーグは8月6日まで。スケジュールはウェブサイトに掲載する。