バンクーバー市内各所の映画館(Vancity TheatreやCinemark Tinseltownなど)で8月14日、レズビアンやゲイなどのコメディーやドキュメンタリーなどを上映する映画祭「Vancouver Queer Film Festival」が始まった。昨年は約1万2千人を動員した。
オープニング作品は、憧れのマドンナのような女性になる費用を稼ぐために、韓国相撲をする高校生の話を描いた「ヨコヅナ・マドンナ(Like a Virgin)」。主人公が恋をする日本語教師役としてSMAPの草なぎ剛さんが出演している。上映後パーティが開催され、80年代のポップとロックのダンスパーティが行われた。
期間中、父がゲイで亡き母はレズだったことを知らされた18歳の女の子の恋愛を描く日本映画「LOVE MY LIFE」も上映。やまじえびねさん原作のマンガを川野浩司監督が実写化した。媚薬を使って好きな人や街の住人を同性愛者にしようとする高校生が主人公のアメリカ映画「シェイクスピアと僕の夢(WERE THE WOLRD MINE)」などイタリア、フランス、アジアなど世界各国のレズ・ゲイ映画を約50本上映する。
同フェスは教育プログラムの一環として、高校で上映会を行い話し合うことでゲイやレズに対する理解を広める活動なども積極的に行う。14歳以上の子どもでも親の同伴があれば鑑賞できる映画を約12プログラム取り入れるほか、教育者や親らがゲイやレズに対する正しい知識を学び、授業のカリキュラムに取り組むためのパネルディスカッションなども行われる。
そのほか、ピアノレッスンやラスベガス旅行など74アイテムが商品となるオークションイベントや、脚本の書き方などを指導するワークショップ、コンペティション、20周年記念パーティー(19日)やクロージングダンスパーティー(24日)なども予定。広報担当者は「レズやゲイコミュニティーの文化や歴史など、映画祭を通じて多くの人に知ってもらいたい」と話す。
料金は1作品につき、一般=10カナダドル、学生・シニア=7カナダドル。チケットは、ウェブサイトや各会場のボックスオフィスなどで販売する。今月24日まで。
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