リサイクル品回収所をサイト検索-バンクーバーでサービス提供開始

Metro Vancouver ではリサイクル回収所検索のデータ・ベースを開始。ごみ削減のために住民に利用を呼びかけている。

Metro Vancouver ではリサイクル回収所検索のデータ・ベースを開始。ごみ削減のために住民に利用を呼びかけている。

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 バンクーバーエリアで、ごみ処理や飲料水管理を行っている州政府機関「Metro Vancouver」 (4330 Kingsway, Burnaby)は3月25日、オンラインでリサイクル品回収所を検索できるデータベース「Metro Vancouver Recycles」を開発、利用開始を発表した。これは州で推奨している、ごみ削減キャンペーン、「Zero Waste Challenge」の一環として始めたもので、今後広く住民に利用を呼びかけていく予定。

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 Metro Vancouverの広報担当Peter Cechさんは「『リサイクルにできそうな不用品があっても、どこに持って行けばいいかわからないので、ごみとして出してしまう』という多くの市民の声に応えようと、データ・ベースを開発した。以前は同様の情報を冊子で配布していたが、24時間アクセスできる手軽さと紙の使用量減のためにもオンライン化を進めた」と話す。

 利用方法は、サイトで住所または郵便番号、何キロ以内の距離で検索希望かを入力し、不用品の品目を選ぶと、回収所の住所と地図を表示する仕組み。品目は家具、衣類、電器製品から電池、タイヤ、金属まで24品目あり、さらに素材、形態などの情報を入力することがきる。

 サイトでは、リサイクルが可能な物は緑色、回収はするがリサイクル不可な物は青色で表示する。Peterさんは「電池などはリサイクルできないが、ごみに出さずに回収所に出してほしい物の一つ。利用者がリサイクル可能なものを知り、一度きりしか使用できない物を避けるきっかけになれば」と話す。

 Metro Vancouverによると、バンクーバーエリアでは毎年300万トンのゴミが出されている。そのうち約53%がリサイクルに利用され、約39%が埋め立てられている。しかし、現在3カ所ある埋め立て地の一つで、埋め立ての約40%を行っているCache Creek Landfillは2010年に閉鎖される予定。このため、リサイクル率を70%まで上げるべく、「Zero Waste Challenge」として広くリサイクルを呼びかけている。

 「ごみをゼロにする唯一の方法は住民の理解と協力を得る事。このサービスを利用した人はできる限り知り合いにも知らせて利用を呼びかけてほしい」(Peterさん)。

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