イーグル像65体をお披露目-バンクーバー恒例の街中アートプロジェクト第3弾

地元のアーティストによって色とりどりに飾られた65体のイーグル像。撮影:Shugo Takemi

地元のアーティストによって色とりどりに飾られた65体のイーグル像。撮影:Shugo Takemi

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 バンクーバー・コンベンションセンター (1055 Canada Place, Vancouver) で4月23日、チャリティー目的に作られたイーグル像「Eagles in the City」の除幕式が行われ、地元のアーティストによって色とりどりに飾られた65体のイーグル像がスポンサーやメディア関係者にお披露目された。主催はBC Lions Society for Children with Disability とThe Canucks for Kids Fundで、同プロジェクトは今回で3回目。

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 「Eagles in the City」は2004年の「Orca in the City 」、2006年の「Spirit Bears in the City」に続くプロジェクト。オルカ、クマに続いてBC州を象徴する動物として、今回はイーグルが対象に選ばれた。イーグル像は高さ7.5フィート。スポンサーのイメージに合わせて地元アーティストがデザインを手掛け、装飾。今後バンクーバー市内をはじめ、リッチモンド市、メープル・リッジ市、ビクトリアなどのバンクーバー島内各地などに順次設置し、最終的には計125体を設置する。

 これまでのプロジェクトでは夏の観光シーズンに像を設置し、10月にオークションで売却を行っていたが、今回は設置期間を延長し、バンクーバーオリンピック後の2010年2月末までとした。その後、2010年4月にオークションを行い、収益金を病院、教育機関、ホスピスなどに寄付する予定。

 主催の2団体は障害のある子どもたちや教育機関への支援活動を行っている。前回の「Spirit Bears in the City」では 100万カナダドル、前々回の「Orcas in the City」 では80万カナダドルの収益金を上げた。

 同日披露されたイーグル像は、現在完成している65体。各像のスポンサー企業、団体の見守るなか、次々と像にかけられていた幕が取り除かれていった。中でも楽器店「Tom Lee」がスポンサードする像はヤマハのキーボードを中にはめ込み、演奏ができる仕組みで来場者の注目を集めた。Tom Lee ゼネラル・マネジャーのBlankさんは「予想していた以上に素晴らしいもので、とてもうれしい。店のロビーに置いてお客様たちに弾いてもらうつもり」と話す。

 バンクーバー・コンベンションセンターがスポンサーするイーグル像の装飾を手がけたアーティストBill Thomsonさんは「前々回のリサイクリング・オルカに続いてリサイクリング・イーグルと名付けた。不要になった車のナンバー・プレートとガレージにあったモップを使用した。コンベンションセンターのロビーに飾られる予定なので、たくさんの人に見てもらい、アートを通してリサイクルやチャリティーについて考えるきっかけになれば」と話す。

イーグル像の設置場所とスポンサーを明記した地図は今後、州内観光案内所、Eagles in the City のサイトで配布する。

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