リッチモンドで「ニュー・アジア映画祭」-異文化理解目指し開催

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 ユースと現代問題をテーマとするアジア映画を上映する「ニュー・アジア映画祭(New Asia Film Festival)」が5月7日~10日、リッチモンドのRichmond Cultural Centre(7700 Minoru Gate, Richmond)で開催される。

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 開催は今年で2回目。主催はCinevolution Media Arts Society。人口の約60%がアジアからの移民で国内一、アジア人や新移民の割合の高いリッチモンド市。カナダ最大の多民族・多文化が融合する同市で、新しい多民族コミュニティーのイメージを創造し、異文化間での理解と育成を目指す。

 国内、アジア各国からの12のドラマやドキュメンタリー自主映画を上映するほか、14歳以上のティーンが映画制作について学ぶことができるワークショップも8日・9日に開く。

 作品は、近年、大きな波紋を広げているバンクーバーのギャング・バイオレンスを題材とした地元映画監督Mani Amarさんによる「A Warrior’s Riligion」、韓国からは生まれついた性について違和感を覚える3人の女性がトランスジェンダーの人生を模索する「3XFTM」(Kim ll Rhan監督)など、現代社会の若者をあらゆる角度からとらえる。

 日本からは山田和也監督作品「プージェー(puujee)」を上映(9日=15時~、10日=13時~)。探検家の関野吉春さんと彼が出会った少女を通して、モンゴルを舞台に遊牧民の5年間の記録を撮ったドキュメンタリー映画。山田監督はゲストとして同映画祭にも日本から参加。上映後、観客との質疑応答も予定する。

 Cinevolution Media Arts SocietyのYing議長は「リッチモンド市の協力や映画関係者、ボランティアの皆さんのおかげで今年も開催を実現できる」とコミュニティーに感謝の意を表す。

 チケットは3カナダドル。リッチモンド・カルチュアルセンター・フロントデスクまたは電話(TEL 604-247-8300)で販売・予約を受け付ける。

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