バンクーバーにプロバスケット復活-日本チームとの対戦で盛り上がる

国際バスケットボールリーグ(IBL)に今年から参戦したバンクーバー・タイタンズとニッポン・トルネードズが公式戦を行った。撮影:Shugo Takemi

国際バスケットボールリーグ(IBL)に今年から参戦したバンクーバー・タイタンズとニッポン・トルネードズが公式戦を行った。撮影:Shugo Takemi

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 バンクーバー郊外ラングレー市に新しく完成した多目的スポーツ施設「Langley Event Centre」(7888-200 St., Langley)で5月24日、バスケットボールのマイナープロリーグ「International Basketball League(国際バスケットボールリーグ、IBL)」の公式戦が行われ、バンクーバー・タイタンズがニッポン・トルネードズと対戦した。

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 同リーグは、2004年にアメリカで設立された男子プロバスケットボールの独立リーグ。5年目となる今シーズンは、アメリカ、カナダ、日本、中国からの計18チームが参加しており、両チームは今年が初の参戦となる。

 第1クオーターは、日本人選手が積極的に打つ外からのシュートが高い確率で決まり、わずかな差で競り合う試合展開を見せたが、後半に進むにつれて徐々にタイタンズペースに。チームワークとスピードを生かして戦い続けたトルネードズの選手たちだったが、タイタンズが身長と持久力の差を見せつけ、148対88の大差で勝利を収めた。

 試合当日、スタンドに詰めかけた約500人の地元ファンの中には、日本の国旗や「がんばれ」と日本語でメッセージを書いたうちわを振って応援する現地日本人の姿も。ハーフタイムには和太鼓の演奏や獅子舞も登場し、多くの家族連れでにぎわう会場を盛り上げた。

 福田幹也選手は「(大差で負けてしまい)悔しい。4月にシーズンが始まってから、まだ勝てていないのでとにかく早く一勝したい。各試合で学んだことを生かしてそれぞれの選手が成長していくことで、チームとしての成長につなげたい」と話し、「はるばる日本から北米にやってきている自分たちのことを、現地の日本人の人たちが応援しに来てくれると大きな励みになり、感謝している。監督や選手たちがそれぞれでブログなども書いているので、自分たちのシーズンの様子をチェックしてこれからも引き続き応援よろしくお願いします」とも。

 試合中、日本チームにひときわ大きな声援を送っていたバンクーバー在住の馬場さんは「体格の差があるのは初めから分かっていたこと。野球もサッカーも海外の大きな選手たちに交じってメジャーレベルで活躍している日本人選手たちがいる。自分たちの良さを生かして最後までフルパワーでもっともっと走り回って戦えるように力を付けて戻ってきてほしい」とエールを送る。

 David Petrozielloタイタンズ監督は「バンクーバーはアイスホッケーの街というイメージが強いが、案外バスケット人気も高い。チケットも手ごろな価格で、ファンサービスや試合中のエンターテインメントも工夫しているので、家族で気軽に来場してほしい。試合だけでなく学校訪問など地域に密着した活動を通して、子どもたちがバスケットというスポーツを好きになり、夢を与えることができれば」と今後の抱負を語る。

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