バンクーバーの若者、チャリティー・ファッションショー通じ薬物防止訴える

ガスタウンで14日、薬物防止を訴えるチャリティー・ファッションショーが行われる。

ガスタウンで14日、薬物防止を訴えるチャリティー・ファッションショーが行われる。

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 バンクーバーのユースグループ「Re-Birth」は8月14日、ガスタウンのModern Night Club(7 Alexander St, Vancouver)でチャリティー・ファッションショーを開催する。

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「Re-Birth」はショーのディレクターを務める所マリアさんと善村悦子さんが結成。アートスクールなどを卒業した地元の学生など、ファッション関係に従事する19~23歳の約20人が集まり活動している。

 ショーのタイトルはグループ名と同じ「Re-Birth」。ショーを通じて同世代の若者たちに年々増加するダウンタウン・イーストサイドのホームレス、エイズキャリアの現状を伝え、薬物防止を訴える。イベントの収益はすべてイーストサイドで薬物依存、ホームレスへの無償支援を行う団体「Portland Hotel Society」に寄付する。

 所さんと吉村さんは「バンクーバーは本当に美しい街だがその反面、薬物中毒、エイズキャリアの数が年々上昇傾向にある。日本にいたころには心配したこともなかったが、バンクーバーでは他人事とは思えないほど、薬物に絡んだ犯罪が頻繁に起こっている。そんなバンクーバーの街で、わたしたち学生の手で何かできることはないかと考えショーを企画した」と話す。「日本とバンクーバーの現状では違いはあるが、日本でも薬物問題が取りただされている。このイベントをきっかけに若い世代が少しでも現実に目を向けてくれれば」とも。

 当日は地元学生デザイナー3人とロブソンストリートのブティック「El Kartel」「True Value Vintage」のファッションが披露されるほか、Portland Hotel Societyの代表がイーストサイドの現状を訴えるスピーチを行う。ショーのテーマは「近未来と過去の融合」。ビンテージ・ファッションと最新のデザインが登場する。「ビンテージを着こなすのが難しいという方も多いが、ショーからいろいろな可能性と新しいインスピレーションを得てもらえれば」(所さん)。

 開場は21時。入場料は20カナダドル(1ドリンク券付き)。

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