バンクーバーに先住民族館「Aboriginal Pavilion」-伝統文化・工芸・歴史などを紹介

バンクーバーのダウンタウンにカナダ先住民族館「2010Aboriginal Pavilion」が開設された。

バンクーバーのダウンタウンにカナダ先住民族館「2010Aboriginal Pavilion」が開設された。

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 バンクーバーのダウンタウンにオリンピック期間限定で、先住民族の伝統文化、経済、歴史などを紹介する「2010 Aboriginal Pavilion」(West Georgia St. and Hamilton St. Vancouver)が開設され、2月8日、関係者、世界各国からのメディアを集めて開館式典が行われた。

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 同館はオリンピック、パラリンピックの開催地であるバンクーバーとウィスラー各エリアの先住民族Lil’wat、Museam、Squamish、Tslil-Waututhの4部族が五輪のホストとして、世界中の人々に伝統文化、工芸、経済、歴史などを紹介する目的で開設した。8千スクエア・フィートの館内では期間中、伝統舞踊や音楽のショー、アートなどを披露し、併設のラウンジでは伝統食も提供する。

 式典には各部族の代表者、Campbell 州知事、Robertsonバンクーバー市長、VANOC関係者らが出席。館最高経営責任者のTewanee Josephさんは「VANOC、BC州とバンクーバー市の政府の協力なくしてはこの日は迎えられなかった。ホストの4部族のみではなくカナダ中の先住民族もこのパビリオンに協力してくれた。世界の皆さんをお迎えする準備はできた。わたしたちがここに居るのを見てもらおう」とあいさつした。

 先住民族の伝統的な習慣に従い、館内では前日に祈とうが行われ、当日は来場者の中から数人に「証人」として部族のリーダーや高齢者から記念のコインを渡された。コインを手渡していたLil’wat族のJackie Andrewさんは「先住民族たちは歴史的な出来事や大切な事は『証人』を通して語り継いできた。コインをもらった人も渡されてはいないが会場にいる人たちも、(開設という)この素晴らしい出来事の『証人』として多くの人々に伝えてほしい」と呼びかけた。

 開館時間は10時~24時。入場無料。館内のイベントスケジュールはサイトで確認できる。一般公開は12日から。今月28日まで。

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