バンクーバーで2月11日~13日、カナダ西部初の西洋剣術愛好家の集まり「Vancouver International Swordplay Symposium」が開かれ、北米、ヨーロッパ各地から120人の愛好家が参加した。主催はバンクーバーにある西洋剣術学校Academic Duello。
同イベントは世界中の愛好家が一堂に会し、西洋剣術に関する知識を増やしたり、技術を向上させたりする機会を持つ目的で企画された。「スパーリングテクニック」「16世紀のイタリアン・フェンシングの指導」「対戦試合」などの技術指導を受ける講習と合わせて、「16世紀から19世紀の騎士道」「シェークスピア劇中における剣術」などの歴史や文学に関連した講義のプログラムも多数提供した。
Academic DuelloディレクターのDevon Boormanさんは「今回の企画では講習や試合を通して技術を向上させようと思っている人たち以外に、剣術に興味はあるが試したことがない人、剣術はしないが歴史的教養として興味がある人、など多方面の人に楽しんでもらえた。今後も隔年で実施していければ」と話す。
会場では剣や盾、騎士やバイキングのフィギュア、騎士に関する書籍なども多数展示販売され、通りがかりの子どもがのぞきに来る場面も。「子どもの頃ゾロに憧れたのが西洋剣術に興味を持ったきっかけだった。力技だけでなく、対戦相手とのコミュニケーション技術も必要となる西洋剣術は女性や子どもにも向いているので多くの人に挑戦してもらえれば」とBoormanさん。