バンクーバーを中心にカナダで6店舗を展開する居酒屋チェーン「北の家Guu」は1月中旬から、毎週日本から直送した鮮魚メニューを提供している。
毎週空輸する魚はシマアジ、メダイ、イカなどバンクーバー近郊では捕れない魚が多く、「こちらではなかなか食べることができない食を楽しんでもらいたい」(同社広報)と日本で取れた魚をその日のうちに内臓を取り出すなど下処理して空輸するため、魚が捕れてから22時間後にはバンクーバーに到着する。
鮮魚メニューを始めてから冷凍せずに提供される産地直送の刺し身に対し、地元客からは不安の声や問い合わせもあるという。カナダでは魚を食べることへの「文化や保存方法などが日本とは違う」(同)。「正しい知識を得てもらい、Guuでの食事がより楽しいものになれば」と同社のサイトでは冷凍せずに食べられる鮮魚(塩水魚)の安全性を説明し理解を求めている。
日本からの直送鮮魚は毎週火曜にカナダに届き、バンクーバーの5店舗で提供している。店舗によってメニューは異なるが、ロブソン店ではシマアジ刺身(11カナダドル)、真サバの刺身(8.80カナダドル)など10カナダドル前後に設定し、ガスタウンの男前店では「メダイのかま煮付け」(5.20カナダドル)など刺し身以外の直送鮮魚メニューも提供する。「お魚好きな方は火曜に来店するのがおすすめ」。