バンクーバーの市立中央図書館(350 West Georgia St. Vancouver)で2月25日、元シカゴ・カブスのピッチャー、ファーギー・ジェンキンスさんを招いた黒人歴史月間の関連イベントが開催された。バンクーバー市立図書館とバンクーバー市の共催。
ジェンキンスさんはオンタリオ州、Chatham出身。1965年のメジャーデビュー以来ピッチャーとしてシカゴ・カブス、テキサス・レンジャーズなどに在籍し、6年連続20勝以上、通算3000奪三振など多くの記録を達成した。カナダ生まれの選手として唯一人アメリカ野球殿堂入りも果たしている。
当日は2月の黒人歴史月間を記念して発行された、ジェンキンスさんと黒人女性ジャーナリスト、キャリー・ベストさんの記念切手も紹介。ジェンキンスさんは「自分の祖先は1800年代に自由を求めてアメリカからカナダへやって来た。こうして黒人歴史月間に自分の切手が発行されて大変光。数字を追う厳しい世界で、けがも少なく、長期間プレーできた自分は本当に幸運だった」とあいさつで述べた。
会場では、ジェンキンスさんがシカゴ・カブス在籍中の1972年-1973年に撮影されたドキュメンタリー映画「King of the Hill」も上映。来場者は、黒人選手が少なかった時代にエースとして活躍したジェンキンスさんの勇姿や、マウンド上やロッカールームでかわされるチームメートたちとの会話などの映像を楽しんだ。