学ぶ・知る

バンクーバー在住の元消防隊員、日本での復旧支援活動を報告

バンクーバー在住で元消防隊員の菊地祐二さんと小川学さん

バンクーバー在住で元消防隊員の菊地祐二さんと小川学さん

  • 0

  •  

 バンクーバーのダウンタウンにあるThe Listel Hotel(1300 Robson St. Vancouver)で5月28日、日本での震災特別救助復旧支援活動から帰国した日本警察消防スポーツ連盟カナダ支部の報告会が開かれた。

[広告]

 日本で支援活動に当たったのはバンクーバー在住で元消防隊員の菊地祐二さんと小川学さん。菊地さんは4月4日~5月3日、小川さんは4月4日~18日、日本の連盟各支部から派遣された支援隊と合流して行方不明者の捜索や避難所での支援活動に取り組んだ。

 報告会では会計報告の後、現地で撮影された写真を交えながら活動の状況を報告。手作業で進められるがれきの撤去や行方不明者の捜索の様子、流された家丸ごと一軒が他の建物に入りこんだ様子、被災地の人々の忍耐強さ、避難所の様子などを約2時間にわたり報告。多くの来場者が熱心に聞き入った。小川さんは「報道映像などで知ってはいたが、それを遥かに上回る現状だった」と振り返る。

 避難所ではマラソン選手の有森裕子さん主宰の「Hearts of Gold」と共に被災地の子どもたちとランニングをした様子も報告。菊地さんは「有森さんが『今できる事を一生懸命やりましょう』と励まし、皆で走った。子どもたちの笑顔に逆に励まされた」と振り返る。

 同連盟カナダ支部では長期的な支援の一環として、災害弱者へのケアサポート(被災地の子どもたちをカナダでのホームステイやサマーキャンプへ招待など)や被災地での緑化計画などを日本の連盟と協力して計画している。「被災した子どもたちへの心のケア、夢を与える手助けが少しでもできれば」(菊地さん)

 小川さんは報告終了時に、「まだまだ長い目で復興には支援が必要。風化させないで、今日本を思う気持ちをこれからも忘れずにいて下さい」と来場者に呼びかけた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース