
ブリティッシュ・コロンビア州立大学(UBC)内Asian Centre Auditorium(1871 West Mall, Vancouver)で8月21日、「こども英語落語寄席」とワークショップが開かれる。共催は、こども英語落語協会、UBCアジア学科、国際表現言語学会。
2009年2月に発足した「こども英語落語協会」は、日本の子どもたちに対する英語教育に「Rakugo」のスタイルを使い、「もっと想像力を使って、もっと楽しく勉強してもらいたい」(池亀葉子代表)という観点から「Rakugo Method」を提案している。日本国内では年2回、同様のイベントを企画しているが、海外での開催は今回が初めて。
国際表現言語学会事務局長の野呂博子さんは「昨年初めて『落語入門ワークショップ』に参加したときに、子ども落語家が余りにもも面白く、かわいかったので、こんなにいいものをカナダで再現したいという思いが強かった。面白く教育的意義の高い試みをカナダの多くの皆さんに知ってもらいたい」と話す。
当日は、子ども落語家5人が日頃の練習の成果を披露する。同会顧問の落語家、林家染太さんも来加し、古典落語「Four Habits(四人ぐせ)」と「Magic Tea Leaves(ほうじの茶)」を演じる予定。
「面白い癖のパントマイムや津軽三味線、紙切り、南京玉すだれなどのパフォーマンスが出てくる演目。日本に古くから伝わる落語を英語に訳すのはとても大変。ネーティブの方にもいろいろ相談しながら試行錯誤して作っている」と苦労を語る林家さん。「日本人はユーモアが乏しいとよく言われるが、日本のお笑い芸、落語は350年前から続いている。日本の伝統芸でカナダの方にも大いに笑っていただきたい。日本の子どもたちの元気で楽しい落語もぜひ楽しみに」と参加を呼び掛ける。
13時開場。入場無料。