リッチモンド市内の公立高校「Hugh McRoberts Secondary School」（8980 Williams Road, Richmond）で2月21日、「いじめ防止」を訴えるための動画制作が行われた。

　同校と「Matthew McNair Secondary School」（9500 No.4 Rd., Richmond）の生徒会が、「29日の『Anti-bullying Day（いじめ防止デー）』に向けて何か自分たちにできることをしよう」と発案した今回の企画。当日は、8年生から12年生までの生徒たち約80人が、フェイスブックの「いいね！」ボタンを模した「LOVE」のロゴが入ったピンクのTシャツを着用し、体育館のあちこちから続々と集まってきて最後に「LOVE」の人文字が完成する様子を撮影した。

　Craig Svalestuen校長（McRoberts高）は「生徒たちにはお互いの存在を尊重することや相手を認めることの大切さを、機会あるごとに伝えてきた。それでも持ち上がる個々の問題については、分かり次第、早急に対応している」と教育現場でのいじめの現状について説明。Margaret Scarr校長（McNair高）は「今は校内だけでなく、フェイスブックなどネット上での発言で相手を傷つけてしまう場合も増えてきているので、その対策が必要」と今後の課題を挙げる。

　参加した生徒の一人、Dayna Hornさん（14）は「いじめの問題を実際に抱えている同じ世代の人たちのアイデアという点に意味があると思う。少しでも多くの人が普段の自分の行動を考え直すきっかけになれば」と話す。

　完成した動画は29日、各校で上映して、「いじめ防止」を全校に提唱するほか、動画サイトにも投稿する予定。