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犯罪者として扱われた日系人男性の半生がドキュメンタリーに-「Breaking the Silence」上映

日系人男性Akihide John Otsujiさんの苦難の半生を追うドキュメンタリー映画「Breaking the Silence」が上映される

日系人男性Akihide John Otsujiさんの苦難の半生を追うドキュメンタリー映画「Breaking the Silence」が上映される

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 バンクーバーで3月22日から開催されている映画祭「Wide Angle Media Festival」で、日系人男性Akihide John Otsujiさんの苦難の半生を追うドキュメンタリー映画「Breaking the Silence」が上映される。監督はシンガポール出身のKagan Gohさん。

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 同作はGohさんが日系人をテーマとして制作する3部作の2作目。第2次大戦終了後、日系人は日本に帰国するかロッキー山脈以東に移住することを政府から要請されたにも関わらず、故郷のバンクーバーに戻り住む希望を貫いたため投獄され犯罪者として扱われたOtsujiさんの半生を妹のMary Sekiさん、当時の友人の証言などを元にたどる。

 Goh監督は日系人関連の3部作を「Loss (喪失)とRecovery(復旧)がテーマ」とし、制作をはじめたきっかけを「あるフリーマーケットで戦前の日系人の古いアルバムを見つけた。手がかりは何も無かったが、それを持ち主の家族に返そうと日系人にたずねてまわった。失われた物をあるべき場所に返すのが必要と感じたから」と話す。前作のドキュメンタリー「Stolen Memories」では5年間かかった持ち主探しの過程を撮影した。

 今回の作品に登場するMary Sekiさんは、前作でGohさんと共にアルバムの持ち主を探してまわった女性。当時70歳だったSekiさんは面識のないGohさんの手伝いを申し出、日系人コミュニティーへの橋渡し、日系人宅への訪問などに付き添った。

 「Sekiさんはいつも家族や友人間でその名前を出すのもタブーとなっていた兄のAkihideさんのことを話していた。差別に立ち向かい自分の意思を貫いた末、犯罪者となり社会の片隅で寂しく亡くなった兄をヒーローとして、その汚名を晴らしたいと願っていた」と制作の意図を話す。「Sekiさんは2009年に完成した作品を見ることなく亡くなったが、今回の上映にはSekiさんの家族を招待している」とも。

 上映は3月25日。19時~。会場はRoundhouse Community Centre (181 Roundhouse Mews, Vancouver )。入場料は一般=11カナダドル、学生とシニア=7カナダドル。チケットは会場または映画祭サイトで販売する。

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