BC(ブリティッシュ・コロンビア）州内の劇場や美術館など計40カ所以上の会場で、2月1日～3月21日、「Cultural Olympiad 2008」が開催される。2010年バンクーバー冬季オリンピックに向けて、カナダが文化的にも多様性・創造性に富んでいることを世界に発信し、いかに活気ある国であるかをアピールするのが目的。BC州内の60の文化活動団体と提携し、バンクーバーオリンピック委員会が主催する。

　300以上のコンサートやダンスなどのパフォーマンスと10の展示からなる同イベントには、地元のアーティストだけでなく、カナダ全土、さらには世界中からのゲストが参加を予定する。「Something for Everyone」を目標に掲げ、誰もが何か1つでも興味を持てる内容があるようにとプログラムを工夫した。

　Vancouver Organizing Committee for the 2010 Olympic and Paralympic Winter Games （VANOC、バンクーバーオリンピック委員会）のジョン・ファーロン最高経営責任者は「2010年冬季オリンピックの最大の役割は、各国の『心・精神』に触れること。今回のイベントはカナダ国内だけでなく世界全体の心に触れ、それを分かち合うための鍵となるはず」と話し、「私たちを取り巻く多種多様な文化を体験してもらうために、最高レベルの才能を持った人たちが集まることで実現に至った」と自信を見せる。

　「芸術や文化は発見の連続。今回のイベントを通じて、芸術家たちが自身の声を発する機会を得るとともに、カナダについて伝える共同作業をすることになる」と話すのは、プログラム・ディレクターのRobert Kerrさん。「今回の文化オリンピックから、すでに2010年冬季オリンピック体験が始まることになる」とイベントへの参加を呼びかける。

　2年後に控えた冬季オリンピックへのカウントダウンともいえる同イベントは、2009年、2010年にも同様のコンセプトで行われ、3年間を通しての合計160日間で1,000公演以上、200万人以上の動員が見込まれている。

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