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ヘイスティングスのギャラリーで路面電車中央駅100年祭記念展-駄菓子屋も再現

Image credit: British Columbia Electric Railway depot on Carrall Street, May 30, 1928, Dominion Photo Co. VPL 22735.

Image credit: British Columbia Electric Railway depot on Carrall Street, May 30, 1928, Dominion Photo Co. VPL 22735.

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 バンクーバーの現代アジアアートを紹介するギャラリー「Center A」(2 West Hastings St.)で9月15日から、かつてのブリティッシュコロンビア路面電車中央駅であり、現在同ギャラリーが所在するビルの100年祭を記念する企画展「To l From BC Electric Railway : 100 Years(路面電車中央駅100年祭記念展)」が行われている。

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 路面電車中央駅は1912年に現在同ギャラリーのある第2次帝国式ルネサンス建築の1階にオープン。バンクーバー市の主要な交通網となっていた。同展では6人のカナダ在住アーティストが同ビルの特有性を探求しながら過去100年間の中央駅、その周辺の街の移り変わり、新しく移り住んだ移民たちによって都市化していった過程とコミュニティーの歴史を振り返るさまざまな作品を紹介する。

 第2次世界大戦前、同ギャラリーの位置するエリアには日本人街があり、レストラン、銭湯、駄菓子屋などがあふれ、にぎわいを見せていた。「こうした失われた時間と場所の室内を再現しよう」とアーティストの1人、シンディー・モチヅキさんは期間中、ギャラリー内に駄菓子屋を再現。それらの歴史を覚えている年配者にインタビューし、それを基に当時の菓子を作り、会場で販売している。

 「このビルの歴史を知れば知るほど、バンクーバーの文化の多重性と豊かさを痛感する。この展覧会TO I FROMは観客を過去100年の旅に連れ出します。そこではヘースティング通りは、夜はナイトクラブや劇場、ネオンライトにあふれ、メーン通りでは毎朝10時にチロワック電車で郊外の農家から運ばれる 新鮮な野菜が路面店で売られていた。6人の参加アーティストたちは、それぞれ彼・彼女たちの個人史を語りながら、このダウンタウンイーストサイドの重層する歴史に新しい視点から作品を紹介する」(ギャラリーキュレーターの原万希子さん)。

 開館時間は11時~18時。日曜・月曜休館。入場無料。11月10日まで。期間中は多くのパブリックイベントも開催。

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