リッチモンドの高校Richmond Secondary School(7171 Minoru Blvd., Richmond)で3月8日、学生主導の人道援助グループ「Project Paraguay(プロジェクト・パラグアイ)」の呼び掛けで、「頭の上にペットボトルを載せて一斉に歩いた人の数」のギネス記録に挑戦するイベントが行われた。
現在登録されている記録は、米・オハイオ州の学生たちが2012年5月に樹立した474人。フェイスブックやツイッター、校内でのポスター掲示などで懸命に参加者を募り、当日は天候にも恵まれたため、多くの学生や先生、保護者らが会場に詰め掛けたが、最終的な参加人数は377人にとどまり、記録更新は実現しなかった。
同校の卒業生15人から成る「プロジェクト・パラグアイ」は、昨年3月に訪ねたボツワナでの体験から、「自分たちの力で何か役に立つことをしたい」とアイデアを出し合い、パラグアイの小学校に飲料水の供給施設を建設するための資金援助をすることに。これまでに、活動趣旨「If not now, when?(やるなら今でしょ?)」のロゴを配したTシャツ販売でファンドレージング(寄付金集め)を行ったり、Samsung社の若者のアイデア支援プログラム「Youth Editor Campus Perks」に応募した動画が入賞し、プロジェクト支援金と副賞の「ATIV Smart PC Pro」を手にして、記録作りやプレゼンテーションに役立てたりするなど、熱心な活動を続けている。
同グループ代表のJasmine Changさんは、今回のイベントが「世界中の誰もがきれいな飲み水を手にすることができるようにしたいという気持ちを象徴している」と説明。「記録達成には至らなかったが自分たちの活動やパラグアイの現状について、より多くの人たちに知ってもらうきっかけになったはず」と成果に満足する。
今回のイベント参加者からは、約300カナダドルの寄付金が集まった。最終目標額は1万5,000ドル。2014年8月にパラグアイを訪問する予定。