カナダ初の子ども太鼓グループ「ちび太鼓」が20周年-記念公演に「鼓童」も

カナダ初の子ども和太鼓グループ「ちび太鼓」が11月30日、結成20周年記念コンサートを開く

カナダ初の子ども和太鼓グループ「ちび太鼓」が11月30日、結成20周年記念コンサートを開く

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 1993年にカナダで初めての子どもたちによる和太鼓グループとして結成された「ちび太鼓」が11月30日、Vancouver Playhouse Theatre(600 Hamilton Street, Vancouver、TEL 604-665-3050)で「20周年記念コンサート」を開催する。

今年で結成20周年になる「ちび太鼓」メンバーたち

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 同グループは、音楽を通した次世代へのアジア文化の継承を目指し、カナダ初の和太鼓グループ「Katari Taiko」元メンバーの本間しのぶさんが創立。現在は、9歳から25歳までのメンバー22人からなる。これまでに、パウエル祭、桜祭り、カナダデーの行事など、一年を通してさまざまな規模の会場で迫力ある演奏を披露して、イベントを盛り上げている。2009年夏には広島県尾道市を訪れ、地元の太鼓グループ「べッチャー太鼓」との合同練習やコンサートに参加するなど、日本や北米を代表する多くの太鼓奏者たちと、ワークショップや演奏を通して交流を深めてきた。

 今回の大きな節目を祝うため、世界的に知られる日本の太鼓芸能集団「鼓童」から、藤本吉利(よしかず)・容子さんの2人も来加し、演奏を披露する予定。「ちび太鼓」とともに成長し、米・シアトルを拠点として活躍する「Inochi Taiko」もゲスト出演する。

 同グループの活動を通してのコミュニティーへの貢献を認められ、クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー記念賞を受賞した本間さんは「太鼓を打つテクニック的な部分だけでなく、協調性やリーダーシップ、責任感や精神力の強さなど『ソフトスキル』を磨くことも重要だと考え、日々稽古に励んでいる」と指導方針を説明。

 ちび太鼓歴18年になるJordy Rileyさんは「単に楽器として奏でるだけでなく、自分の全身全霊の力を注ぎ込むことのできる太鼓の魅力は計り知れない。厳しい練習や長い時間の演奏で手にまめができたとしても、自分の100%を発揮して観客からの拍手を一身に浴びたときには最高の気分になれる」と振り返り、「昔自分がそうだったように、新しいメンバーたちが年上の自分たちのことを憧れの存在、目標として見てくれることを誇りに思う。これまでに費やしてきた太鼓への情熱と必死の練習の成果を、ステージ上の自分たちと一緒に楽しみ、興奮を肌で感じてもらいたい」と来場を呼び掛ける。

 19時開場、19時30分開演。チケットは、大人=25ドル、子ども・学生・シニア=20ドル。ちび太鼓メンバーから直接購入またはサイトで購入できる。

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