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カナダ銀行、5カナダドル・10カナダドルのポリマー製新紙幣発行

紙幣を披露するカナダ銀行Macklem副総裁(右)とVIA鉄道のLaliberte社長(左)

紙幣を披露するカナダ銀行Macklem副総裁(右)とVIA鉄道のLaliberte社長(左)

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 カナダ銀行(The Bank of Canada)は11月7日、5カナダドルと10カナダドルのポリマー製新紙幣を発表、流通を始めた。これでカナダドル紙幣は全てポリマー製となった。

ポリマー製の新5ドル紙幣と10ドル紙幣

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 新5カナダドル紙幣には、国際宇宙ステーションに搭載されているロボットシステム「カナダアーム」と宇宙飛行士を、10カナダドル紙幣にはカナダ鉄道とロッキーの山々を描く。この日の発表はデザインにちなみケベック州にあるカナダ・スペースエージェンシー(CSA)とバンクーバーのパシフィック・セントラル駅の2カ所をライブキャストで中継しながら同時に行われた。

 Polozカナダ銀行総裁は「5ドル紙幣と10ドル紙幣の発行は、造幣技術の最先端を行くシリーズの完成であり、紙幣のセキュリティーという観点でも世界的に大変意義があること」とし、「これらの新紙幣は偽造が難しいだけでなく、本物かどうかの確認も容易にできる」と偽造率の低下に期待する。

 ポリマー製の紙幣は全て透明部分があり、偽造防止に効果的なホログラムが数カ所施されてあるデザイン。従来の紙製に比べ2.5倍耐久率が高くリサイクルも可能なので銀行関係者は「安全で安価、そしてグリーンな紙幣」と出来栄えに自信を見せる。

 ケベック州の発行式に参席した元宇宙飛行士のクリス・ハドフィールドさんは「この『カナダアーム』のデザインを見ていたらCSAと関係者たちの素晴らしい決断力、聡明さ、そして献身的な働きを思い出した。本当に誇りに思う」と感想を話した。

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