エア・カナダ(本社=モントリオール)は12月6日、2014年7月1日からトロント~羽田線を毎日1便就航することを発表した。使用する機材はボーイング787ドリームライナーで、12月10日から航空券販売を開始する。
同社では、2011年3月にバンクーバー~羽田線の就航を予定していたが、サービス開始前に中止、現在は無期延期となっている。10月初めにバンクーバーで開催された日本・カナダ間の航空当局間協議で、羽田空港の昼間時間帯の就航について合意に達したことにより、北米から羽田への乗り入れが初めて実現する。同社の787による長距離線就航は、トロント~テルアビブ線に次ぐ2路線目で、新シートと最新キャビン設備を備えた同機体のアジア市場初参入となる。
現在、同社が運航している成田発着のトロント、カルガリー、バンクーバー線に加わる今回の運航スケジュールは、AC006便=トロント発13時/羽田着翌14時55分、AC005便=羽田発17時40分/トロント着16時40分。
同社副社長兼営業部長のベン・スミスさんは「新機材787ドリームライナーが都心から30分の羽田空港に就航することで、お客さま、特に日本へビジネスで訪れる皆さんにとってより便利なサービスを提供できることをうれしく思う。北米から羽田への唯一の昼間のフライトであるため、乗り継ぎ時間の短縮による移動中の生産性の向上など、トロントが世界のハブ空港としての利用価値を高め、アメリカ東部などからの利用客が増加するだろう」と期待する。
同社へのボーイング787ドリームライナーの納入は、2014年春から始まり、2019年末までに計37機を導入する予定。180度のフラットシートを取り入れた国際ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3つに分かれたキャビン内では、座席背面に取り付けられたタッチスクリーンで機内エンターテインメントを楽しむことができ、USBポートも全席で利用できる。