バンクーバー発のごみ回収専門業者「1-800-GOT-JUNK?」(本社:=301- 887 Great Northern Way, Vancouver)が4月で創業25周年を迎えた。
創業者のBrian Scudamoreさんが、自己資金700カナダドルで中古のトラックを購入し、各家庭を回って不要になった粗大ごみを有料で引き取り始めたのが1989年。当時はまだ同様のサービスが存在しておらず、「個人がほそぼそとやっている零細企業の一つで、誰もここまで大きくなるとは信じてくれなかったが、自分の目にはごみの回収を専門で責任を持って行うビジネスの必要性が見えていた」と振り返るScudamore社長。ビジネスの経験不足や自身のADD(注意欠陥障害)などに悩まされながらも、当初のビジョンを信じて努力を続けた。
「高校も大学も中退した自分だが、学校の授業で勉強したことよりも、自分が起業してから学んだことの方がずっと多いと思う。(自分のアイデアを)否定されればされるほど、絶対成功してやるんだという決意が固くなった」とScudamoreさん。2000年代には、「Oprah」「The View」「Dr. Phil」などのテレビ番組やニュースなどメディアでも大きく紹介され、急速にビジネスが拡大。現在では、カナダ、アメリカ、オーストラリアで200店以上をフランチャイズ展開し、累積収益9億6,600万カナダドルを計上する「世界最大規模のごみ回収業者」に成長した。
「次々と新しいものを購入する現在の消費社会が続く限り、たとえ同業者が増えたとしても、自分たちのビジネスが最前線を走り続けることは間違いない」と自信を見せ、今後もさらに地元だけでなく海外へ拡大していくことに意欲を見せる。