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バンクーバーで「着物デザインコンテスト」 ホテルのリネン類をリサイクル

デザイナーのSharon Zhangさん(写真左)と最優秀作品に選ばれた「リサイクル・着物」

デザイナーのSharon Zhangさん(写真左)と最優秀作品に選ばれた「リサイクル・着物」

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 環境に優しいファッションをテーマにしたイベント「バンクーバー・エコファッションウイーク」が4月19日~24日に開かれた。

リサイクル着物コレクション

 古着のリサイクルファッションショーや、オーガニック素材を利用した新進デザイナーの紹介、ファッション業界に関するワークショップなど、毎回趣向を凝らしたプログラムで人気の同イベント。9回目となる今回は、初企画として「着物デザインコンテスト」が行われた。

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 ダウンタウンのホテル「Fairmont Waterfront」の協力を得て実現した同コンテスト。参加したのは7人のバンクーバーの若手デザイナーで、同ホテルが提供した、客室では使用できなくなったシーツと枕カバー2枚ずつをリサイクル素材として利用し、各自好きな色に染色するところから始まった。完成した「Kimono」は、ショッピングモール「Pacific Centre」に展示され、一般ネット投票が行われた結果、ファッションデザイン専攻の大学生Sharon Zhangさんが439票を獲得して最優秀デザインに選ばれた。

 「日本の食べ物もファッションも何もかもが大好き」と話すZhangさんは、6年前に北京からバンクーバーへ移住。「アジアの伝統的な服装の中で、着物が一番美しいと思う」と話し、「長い丈で優雅な着物の特徴を生かしながら、独自の前衛的なスタイルも取り入れたかったので、前と袖の部分を短くすることでかわいらしさとセクシーさを出した」とデザインの段階での工夫を説明する。

 「桜をイメージしたアップリケが自分のデザインの中で特にお気に入り」というZhangさん。「作業をしていたのがバンクーバーで桜が咲き始めていた時期だったのと、お花見イベントに着物を着て行く様子を考えたら、色もデザインも全てがつながった。一番大変だったのは、染色作業。大きなシーツをバスタブに入れて、黄色、オレンジ、赤の3色を順に少しずつ染めていくので、とても時間がかかった。どういう色が出るかは最後まで分からず、イチかバチかの勝負だったので、最終的にうまくいってとてもうれしかった」と振り返る。

 今回のコンテストで優勝賞金1,000カナダドルを手にしたZhangさん。「このプロジェクトを通して、企画する側のプロの人たちとつながりができ、多くのことを学ぶことができた。自分の可能性を信じて、これからも頑張っていくための大きな自信がついた」と喜び、「ハイファッションだけでなくストリートウエアやアクティブウエアも好き。アジアの文化を背景に持ちながら欧米のファッションも理解できる自分にしかできない独自のレーベルを、いつか立ち上げることができれば」と将来の夢を語る。