クイーンエリザベス劇場横の駐車場スペースに建築予定の新館は、広さ31万スクエアフィート、高さ230フィート。展示スペースは現在の美術館に比べて2倍以上の8万5000スクエアフィートになり、1万点以上の所蔵品を展示する常設室も確保。館内には350人収容のシアターや多目的スペースも設ける。
同建築事務所のChristine Binswangerさんは「バンクーバーのダウンタウンは都市、住居、レジャーの機能を備えた街であり、自然と共存する街でもある」と、デザインに取り入れたイメージを話す。「街を周囲のメタルとガラス窓のビル群から解放する意も込めた」と、木製の外壁に中庭スペースも取り入れたデザインを公開した。
さまざまな形態の作品に適切に対応できるよう、窓を広く取り自然光が多く入る部屋や天井の高い部屋など多様な部屋を用意。1階ロビーにはカフェを併設し、無料で見られる作品も展示する。4万スクエアフィートの中庭ではコンサートやイベントを開催し、来館者だけでなく通行人も足を止めてくつろげるスペース作りを目指す。
総工費は3億5,000万カナダドル。BC州から提供の5,000万カナダドルと、公的、私的援助で資金を賄う。2017年初めに建設開始予定。