ピンクシャツデーとなる2月24日に合わせて、ピンク色のものを身に着けていじめ防止を訴える運動が今年も市内各所で行われている。
ピンクシャツデーは2007年、ノバスコシア州でピンクのシャツを着て登校した男子高校生がいじめを受けたことに対してクラスメートたちが起こした行動がきっかけとなった運動。現在では2月の最終水曜は「ピンクシャツデー」として、カナダ全土で定着している。2008年から現在まで、ブリティッシュ・コロンビア州では、公式ピンクTシャツの売り上げを通して120万カナダドル以上が集まり、いじめ防止のためのプログラム運営に利用されてきた。
バンクーバーとトロント、モントリオールで展開する広告会社「Rethink」がデザインした今年のTシャツには、「Kindness is one size fits all.(やさしさはフリーサイズ)」と書かれており、「誰もが一人ずつ違うところがあっても、相手に対する優しい気持ちは世界に通じる。日々の生活の中で、どんな場所でも皆がお互いに手を差し伸べて」というメッセージが込められている。
オンライン上のいじめ(サイバーブリング)問題も増加していることを受け、昨年企画された「#PinkItForward」キャンペーンも引き続き実施。2月24日にフェイスブック、インスタグラム、ツイッター上に同ハッシュタグを付けて、自分の身の回りにいる人の写真にその人が「どんなに素晴らしい人か」についてのキャプションと、その人も後に続くようお願いする投稿をすると、地元の信用組合「Coast Capital Savings」が1件の投稿につき1ドル、最高合計額4万5,000カナダドルを寄付する。
英語での投稿例文は次の通り。「I #PinkItForward to (友だちをタグ付け) for (その人がどんなに素晴らしいかの理由). Now it's your turn! #PinkShirtDay」「For #PinkShirDay, I'm helping to put an end to bullying by spreading kindness. I #PinkItForward to (友だちをタグ付け) for (その人がどんなに素晴らしいかの理由). Now it’s your turn!」。
ピンクTシャツの価格は9.80カナダドル。ロンドンドラッグやウェブサイトで販売する。